家族の食事の準備、いつまでしなきゃだめ?
50代以上の女性の有職率の増加に伴い、女性は調理などの家事が女性だけの責任ではないと感じる人が増えています。特に50代後半の女性たちは、体力的な理由から調理などの家事を苦痛に感じることも……。そこで浸透しつつあるのが「調理定年」という言葉。「手作り主義をほどほどにして外食やテイクアウト、お惣菜などを上手く取り入れて必要な栄養を摂る・準備する」という意味があります。
「アットテーブル」が「キャリア・マム」と協業し、老後に向けた調理負担に対する意識調査を実施しその結果を発表しました。調査は、2024年5月7日(火)~5月20日(月)の期間、全国の45~64歳の女性300人を対象にインターネット上で行われました。
現在の調理状況について、「3食それぞれについて1週間でどの程度調理しているか」をたずねたところ、7割以上が朝食、夕食を調理していると回答しました。一方で昼食を調理している人は半数以下で勤務先や外出先で済ませている方が多いことがうかがえます。
女性は、老後も調理をし続けることについて、実際にどう思っているのでしょうか?老後の調理に対する考え方について、「今と同じくらいの頻度で調理したい」が50%、「今より自分で調理する回数を減らしたい」という回答が40%という結果でした。
また「調理定年」という言葉に関しては「言葉自体をはじめて聞いた」人は77%で、あまり浸透してないことが分かります。
さらに「調理定年」という言葉を知っている人の内訳を見たところ、「言葉やその意味まで知っており、調理についての対策を始めたりパートナーとコミュニケーションをしている」が3.7%、「言葉やその意味まで知っているが、具体的に何か行動をしているわけではない」が12.3%、「言葉自体は聞いたことがあったが、意味はよく知らなかった」が7%でした。年齢別で見たところ、「言葉やその意味まで知っており、調理についての対策を始めたりパートナーとコミュニケーションをしている」人は50歳以上で81%とかなり高くなっており、実際に夫やパートナーが退職したり、子供が成人した家庭では、徐々に自身の調理負担を減らす「調理定年」を考える傾向が高まっていることがわかります。
調査を行った「アットテーブル」は、「近年では、パートナーが代わりに調理をする事もあれば、自分のペースで無理のない調理を行う、または惣菜や冷凍食品を購入する、デリバリーなどのサービスに頼る、はたまた外食をする等、さまざまな調理定年の選択肢が増加しつつある、とし、女性の家事を楽にする商品やサービスが増えてきている」とコメントしています。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
関連記事: