肺がんで痛みが出る場所についてよくある質問
ここまで、肺がんで痛みが出る場所・肺がんの原因・症状を紹介しました。ここでは「肺がんの痛み」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
肺がんが進行しても痛みが出ないことはありますか?
山下 正勝 医師
初期段階で、がんが肺に留まっていれば痛みを感じることはありません。しかし進行してがんが大きくなり、胸に異常に液体が溜まってしまうがん性胸膜炎になると、胸に痛みが生じることがあります。がんがほかの臓器に転移した場合も、転移部位で痛みが発生するでしょう。
胸や背中の痛みで医療機関に行く目安を教えてください。
山下 正勝 医師
胸の痛みは、がんが肋骨や神経に広がったときにみられます。背中の痛みは、がんが骨に転移した場合や周辺の神経に広がったときに現れます。いずれも、肺がんが進行した状態で起きる症状のため、早急に医療機関で受診しましょう。
編集部まとめ
肺がんは早期の段階では症状が現れず、痛みを感じたときには進行していることが多いのです。そのため無症状の段階でも、定期的に検診を受けることが大切です。
咳や痰・胸の痛みなど風邪に似た症状であっても、長引いているときには早めに医療機関を受診してください。
進行がんになる前に少しでも早く治療を始めることが、がん治療にとってはとても大切なのです。
配信: Medical DOC