「胃がん」治療の新たな希望! “腸内細菌の移植”で治療効果アップか 国内初の臨床試験

「胃がん」治療の新たな希望! “腸内細菌の移植”で治療効果アップか 国内初の臨床試験

研究グループが発表した内容への受け止めは?

国立がん研究センターらの研究グループが発表した内容についての受け止めを教えてください。

岡本先生

切除や化学放射線療法などで根治を目指せない胃がん・食道がんの場合、抗がん剤などの薬物を使用した化学療法をおこないます。しかし、人によって薬の効果がなかったり、いずれ効かなくなったりしてきます。今回の研究は、腸内細菌叢移植をおこなうことで薬が効かない人も効かなくようにできないかを調べるためのものであり、安全性と有効性が証明できれば患者さんの選択肢を増やすことができるかもしれません。時間はかかるかもしれませんが、これらが証明できれば化学療法が効きにくいほかの腫瘍などでも応用できないかと研究が進んでいく可能性はあると思います。

まとめ

国立がん研究センターらの研究グループは、健康な人の腸内細菌を胃がんなどの患者に移植して腸内環境を改善させることで、がんの治療薬の効果を高められるかの臨床試験を始めました。国内初の取り組みに、今後も大きな注目が集まることになります。

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