性器ヘルペスの前兆や初期症状について
性器ヘルペスでは、初めて感染した時に起こる「急性型」と、感染後に無症状で経過し、免疫力低下などを機に初めて症状が現れる「誘発型」、過去に感染し、再発を繰り返す「再発型」の3つの症状にわかれます。
急性型は、感染後2日〜10日の潜伏期間を経て性器のかゆみや不快感などの症状が現れます。その後発熱やリンパ節の腫れ、全身倦怠感、亀頭部や陰茎、包皮、冠状溝に痛みを伴う水疱が発生します。
誘発型や再発型は急性型と比べて症状が軽度のことが多く、1週間以内に自然に軽快することもあります。症状が現れる前に感染部位にうずきやかゆみなどの違和感が現れることもあります。
(出典:国立感染症研究所所NIID 「性器ヘルペスウイルス感染症とは」)
性器ヘルペスの検査・診断
性器ヘルペスの診断では、視診や患部からウイルスを直接検出する検査などが行われます。
診断時は、まず医師による視診が行われます。患部にかゆみや痛みを伴う水疱が複数出現している場合は性器ヘルペスが疑われます。
ただし、他にも似たような症状を示す疾患があるため、確定診断のためには単純ヘルペスウイルスを検出するための検査が必要です。
ウイルスを検出するためには、綿棒で病変部を拭って検体を採取し、ヘルペスウイルスの1型もしくは2型の抗原の有無を調べる検査が行われます。この検査は間易に行え、患者さんに身体的な苦痛も伴わないことから広く用いられています。
この他、場合によっては血液検査が行われることがあります。血液検査では、単純ヘルペスウイルスの抗体(HSV抗体)を検出できます。
配信: Medical DOC