お肉が麺に突き刺さってる!?アメリカで魔改造された「ラーメン」を実際に食べてみた

お肉が麺に突き刺さってる!?アメリカで魔改造された「ラーメン」を実際に食べてみた

日本が誇る国民食の一つで、今や世界中で大人気の「ラーメン」。

ここアメリカはシカゴでも、ラーメン人気は衰えるどころかますます加熱! 新しいお店が続々オープンしており、話題沸騰中です。そのラーメンのクオリティーはとても高く、日本のラーメンを忠実に再現しているものから、アメリカならではのスタイルのものなど、お店によっていろいろなラーメンが楽しめます。その中から今回は、日本ではあまり見ない珍しいラーメンをご紹介します。

アメリカはシカゴのラーメン事情とは?


アメリカにおけるラーメンブームの始まりは、2000年初頭(※1)といわれています。

その頃は、「これはラーメンではなくうどん、いや冷や麦では……?」と思うような、細い麵なら何でもいい?みたいな似非(えせ)ラーメンを出すお店が乱立していました。「こんなのがラーメンの具材に?ありえない~」「なんでこれがトッピングに?」「ラーメンにこれは無いわ!」なんて叫びたくなる笑えるラーメンネタの宝庫で、酷いラーメンが多かったのです。

ですが、ここ最近のアメリカのラーメンは、とにかくクオリティーが高い!忠実に日本のラーメンを再現するお店や、ラーメンの魅力にハマり日本で修行してきたお店も増えており、その味わいや見た目は、日本のラーメンとなんら変わりありません。いや、なんなら日本のその辺のラーメンよりおいしいかも?と思ってしまうほど。ラーメンは今やアメリカでは「日本食といえばラーメン!」と言われるほど浸透しています。

ちなみに、日本では比較的お手頃価格で食べられるラーメンですが、アメリカではここ最近の物価高が影響して、一杯$15でチップ・税金込みで$20となかなかの値段。日本円に換算すると、なんと約3,000円!(8月15日付け:1ドル149円計算) ラーメン1杯3,000円ってどんな豪華なラーメンなのでしょうか?そんな金額では高くてとても食べられない……と思うのですが、アメリカではそれでも大人気。若い世代から特に人気で、アニメなどのジャパンポップカルチャーやビジュアルの芸術性なども影響しているようです。(※2、3)

見た目にインパクトありすぎ!シカゴで見つけたおもしろラーメン


日本のラーメンと遜色ないほどのレベルにあるアメリカのラーメンですが、やはり「アメリカならではだなぁ」という面白いラーメンもあります。そこで、実際にどんなおもしろラーメンがあるのかを色々と調べてみました。

まずご紹介するのは『Hokkaido Ramen House』。

こちらのお店は珍しい具材やトッピングが話題で、19種類のラーメンを提供しています。スープは豚骨、醤油、鶏ガラ、味噌などがそろっていて、ベジタリアン向けやグルテンフリーなどのリクエスト対応もバッチリです。


そして、このお店にしかない面白いトッピングはこちら!


なんと、とんでもなく大きいビーフバックリブが、丸々一本ラーメンに突き刺さっている!これは思わず「Wow!」と叫んでしまうインパクトです。リブが大きすぎるので、手でがっつり掴まないと食べられません。でも持ってみると重たい……!まずはラーメンから食べて、次にリブをと思ってみたものの、ラーメンの量も多かったので、肝心のリブまで辿り着けませんでした……。ちなみに、残ったリブは専用の袋に入れて持ち帰り可能。綺麗にラーメンだけ完食し、丸々残った骨付きリブはお持ち帰りとなりました。


他にも、クリスピーで大きいとんかつが一枚乗っている豚骨ラーメンや、


大きなエビフライがゴロゴロ入った醤油ラーメンなども、アメリカならではと言えます。


次のお店は、おしゃれな日本食をポップに提供する『Tokio Pub』。

ファッショナブルな店内には、おしゃれで流行に敏感そうな顧客が連日集い、ディナーでは店内が満席に!ガンガンと大きな音で音楽が流れる、若い人に人気のお店です。日本人シェフもいるそう。


ここで人気のラーメンは、アメリカならではのラーメンバーガー!


もはやこれはラーメンじゃないのではと思いつつも、食べてみると……おいしい!ラーメンの麺でできたバンズが熱々にソテーされており、外はカリッとクリスピー、中はモチモチの麺でハマりそう。ラーメンの味わいを彷彿とさせる醤油とマヨネーズの最強コンビが良い仕事をしています。

お次は、日本食レストラン『Dotombori』。

ランチからローカルの人たちで満席になる人気のお店です。


こちらのお店では、アメリカで受けそうなスープとトッピングで仕上げてある1品、その名もカルボナーララーメンが食べられます。


クリーミーなスープは牛乳に鶏ガラベース。クリームチーズが溶け込んでいるので濃厚でミルキーな味わい。そこにアメリカでは定番のハラペーニョも入り、スパイシーなアクセントも。トッピングにはクリスピーに仕上げたツナフレークにタロイモのチップスを。日本ではあまり見たことが無い食材のオンパレードで、クセになる1品です。

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