【ぐっすり寝たい】ポイントは体温をどう下げるか。すぐに入眠する方法は?睡眠の専門医が解説!

【ぐっすり寝たい】ポイントは体温をどう下げるか。すぐに入眠する方法は?睡眠の専門医が解説!

人生の中で3分の1以上の時間を占めているといっても過言ではない睡眠。からだや脳を休ませてリカバリーするだけでなく、メンタルの他、肌などの美容にも影響が。今、改めて良質な眠りに向き合ってみませんか。

睡眠外来の先生に伺う眠りについての最新知識

眠りに関する知識、もしかすると古いままかもしれません。ちまたに溢れる噂や常識の他、さまざまな疑問を睡眠の専門家にインタビュー。最新の知識を得て、ぜひよりよい睡眠時間を過ごす手段を身につけて。

お話を聞いたのは…


Dクリニック東京ウェルネス


睡眠センター長/医学博士

井坂奈央先生

埼玉医科大学医学部医学科を卒業後、東京慈恵会医科大学(耳鼻咽喉科)にて勤務。日本睡眠学会医。睡眠時無呼吸症候群を専門とし、男性にとどまらず女性・小児と数多くの診療を経験。2022年9月よりDクリニック東京ウェルネスに入職し、現在に至る。

入眠に必要な要素とは?

睡眠に誘われるときというのは、内臓や脳などの深部体温が下がってくるときなんですね。なので、いかに上手に体温を下げるかが寝つきのよさのポイントに。よく赤ちゃんはからだが温かくなると眠くなっているサインと言われますが、それはまさに体温を上昇させることで熱を放出し、深部体温を下げているのです。大人の場合は「寝る前にお風呂に入ると寝つきがよくなる」と言われますが、原理は同じ。一度入浴で深部体温を上げると、後は自然と下がるため、入眠しやすくなるのです。ただ、下がるまでに90分ほどかかるため、すぐに寝たい場合はサッとシャワーで済ませたほうが得策です

快適な睡眠を助ける便利なグッズたち

快適な温度を保つ寝具


 


熱を逃がし、深部体温を下げて入眠する我々のからだ。特に頭部に熱がこもってしまって眠れない、寝苦しいという悩みを抱えている方は多いはず。そこでぜひチェンジしてほしいのが、枕やピローケース。自分に合った枕環境を作るだけで、入眠時間はより速く快適に、睡眠中も心地よく過ごせます。

抜群の通気性で脳を冷やす! 通気性、放熱性、フィット感、寝返りのしやすさに優れたブレインスリープ ピロー。プレインスリープ ピロー、カバー付き¥33,000(ブレインスリープ)

美容液成分配合⽣地を使⽤し、肌や髪が触れることでうるおいケアができるピローケース。【megbabyコラボ】newmine ピローケース¥6,600(newmine/nishikawa お客様相談室)

夏でもお腹はあっためる


 


夏でも何も掛けないで寝るのはNG。冷房を上手に使い、快適な温度・湿度を保ちつつ、睡眠中に冷え過ぎてしまいがちなお腹周りはしっかり防寒するのが快眠のカギです。最近では接触冷感素材を使用したものなどさまざまな夏用の掛け布団が登場しているので、好みのものが見つかるはず。布団側はもちろん、中綿までシルク素材の軽量な掛け布団は、夏は涼しく冬は暖かく通年にわたって使用できるので特にオススメです。


蒸れにくく、爽やかな使い心地のシルク製の肌掛け布団。ネットを使用すれば洗濯機で丸洗いできるのも嬉しいポイント。洗えるシルクのおふとん¥110,000(newmine/nishikawa お客様相談室)

自然に温度の下がる湯たんぽ 


 


特に冬にオススメしたいのが湯たんぽ。お湯を入れて使用し、時間の経過と共に冷める従来のタイプは井坂先生も推奨。お腹まわりや、腰、足先など血行不良で冷えが気になる部分に当てて使用すると、布団に入った時点では温かく、深部体温の低下とともに自然に冷めてくれるので、入眠を妨げません。逆に充電式などで、一定の温度を保ち続けるタイプは睡眠時以外の使用に。

就寝時に使いやすい湯たんぽ。共にお湯を注いでフタを閉じるだけのシンプル構造。モフアなめらかパフ湯たんぽカバー 0.8L ピンク ¥1,980

ベーシックな湯たんぽが使える! ブーヤー63湯たんぽ2.0L ダークグレー ¥8,800(共にSANSYU ONLINE)

まだまだ続きます♪

text:KAZUKO MORIYAMA illustration:YUKO SAEKI styling:ERINA KAWASE

otona MUSE 2024年9月号より

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