避難生活ではたんぱく質と食物繊維が不足しがち
災害時の避難生活で懸念されるのが、栄養バランスの偏りによる体調不良です。比較的、口にしやすい炭水化物(おにぎり、パン、インスタントめんなど)中心の食事が続くと、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維が不足しがちです。さらに、節水を心がけるため水分不足に陥りやすく、ストレスや運動不足も重なって便秘や低体温、筋力低下、脱水症状などのリスクが高まります。特に高齢者の方は冷たいごはん(おにぎり)や食事が飲み込みにくい場合もあり、栄養不足を招きやすく注意が必要です。
“ワンポリおかず”レシピを2つ紹介
たんぱく質+食物繊維フォローになる“ワンポリおかず”
1枚のポリ袋に材料を入れ、加熱調理するだけの“ワンポリおかず”で活用したいのが、大豆加工品とサバ缶などの魚加工品です。どちらも、たんぱく質が豊富で、大豆加工品には体内の水分を調整してくれるカリウム、疲労回復を促すビタミンB1、腸内環境を整える食物繊維が豊富。サバ缶は、オメガ3系脂肪酸のDHAやEPAが多く含まれ骨ごと食べられるためカルシウムも補えます。筆者が実際に何品か作ったなかで家族に評判だった「サバ缶のトマトジュース煮込み」「マーボー高野豆腐」のレシピをご紹介します。
配信: LASISA