映画ライター・ムービージャーナリストのよしひろまさみちさんが今月もマストな映画ニュースをモリモリお届けします〜。
名作アジア映画をまるっと『アジアシネマ的感性』
現在開催中の特集上映『アジアシネマ的感性』は、アジア映画の傑作を集めて、映画でアジアを周遊する企画。下北沢にあるミニシアター、シモキタ – エキマエ – シネマ K2と、映画配給、書籍の出版などを手がけるA PEOPLEの協業によって実現しました。特にご覧いただきたいのは、2006年の問題作『天安門、恋人たち』や、韓国の巨匠パク・チャヌクの『別れる決心』など、日本公開時にも話題になった傑作群。夏休みとれなかった……という方は、映画館で旅気分を。
A PEOPLE CINEMA 特集上映 『アジアシネマ的感性』
会期:9月5日まで
会場:シモキタ – エキマエ – シネマ K2(東京都世田谷区北沢2-21-22 2F tefu)
上映スケジュールはK2公式サイトを参照
『天安門、恋人たち』2006年/中国・フランス
監督:ロウ・イエ/配給:アップリンク
© LAUREL FILMS/DREAM FACTORY/ROSEM FILMS/FANTASY PICTURES 2006
『はちどり』2018年/韓国・アメリカ
監督:キム・ボラ/配給協力:ギャガ
© 2018 EPIPHANY FILMS. All Rights Reserved.
『別れる決心』2022年/韓国
監督:パク・チャヌク/配給:ハピネットファントム・スタジオ
© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
『台北暮色』2017年/台湾
監督・脚本:ホアン・シー
© 3H Productions Ltd
ほっこり台湾映画『本日公休』
台湾は旅行で行っても、映画で観てもほっこり気分になれる不思議な場所。そんな空気感を存分に味わえる台湾映画『本日公休』が9月20日(金)より公開されます。理髪店を営む女性が、遠くから通ってくれていた常連さんが倒れた知らせをうけ、彼の散髪のためにお店を休んでかけつける、というお話。これ、実話ではないんですが、監督のお母さんをモデルにしているんですって。しかも使われたロケ地は、監督の実家! にじみ出るほっこり感とノスタルジーは、作り手の思いの温かさからくるのね〜、と実感していただけると思いますよ。
『本日公休』
story 台中で40年続く理髪店の店主アールイ(ルー・シャオフェン)。ある日、常連客が病に倒れたことを知った彼女は、店に「本日公休」の札を出し、愛車で彼のもとへ向かうことに……。
監督:フー・ティエンユー/出演:ルー・シャオフェン、フーモンボー、シー・ミンシュアイ、アニー・チェン、チェン・ボーリン ほか/配給:ザジフィルムズ、オリオフィルムズ/公開:9月20日より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
© 2023 Bole Film Co., Ltd. ASOBI Production Co., Ltd. All Rights Reserved
text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2024年10月号より
配信: オトナミューズウェブ
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