秋の台風シーズンはどんなことに注意したらいい?押さえるべきポイントをわかりやすく紹介

秋の台風で気をつけるべきポイント

秋の台風で気をつけるべきポイントは、台風が発生してから上陸までの期間が短いことです。

特に進路を東寄りに変えてからは偏西風に乗って急加速するため、天気が急変しやすい点に注意する必要があります。

秋の台風による被害として、特に以下の3つに注意しなければなりません。

・長雨や大雨による浸水、土砂災害、洪水

・暴風による飛散物、高波

・もともとの潮位が高いことによる高潮

いずれの災害にも共通していることとして、停電や交通の乱れなどが起こりやすいことが挙げられます。

秋の台風に備えるためには熱帯低気圧の動向にも注意しよう

秋の台風は発生してから上陸までの期間が短いため、その前段階である熱帯低気圧の動向に注意しましょう。

熱帯低気圧は台風の前段階であり、中心付近の最大風速が約17m/s未満のものを熱帯低気圧、約17m/s以上のものを台風と呼びます。

(出典:気象庁「気圧配置 台風に関する用語」

突然台風が発生することはほとんどなく、熱帯低気圧から台風に成長していくのが一般的です。

熱帯低気圧の存在は天気図にも記載されています。


引用:気象庁「天気図

沖縄の南東海上に「熱低」という文字がありますが、これが熱帯低気圧です。

すべての熱帯低気圧が台風に成長するとは限らず、中には熱帯低気圧のまま衰弱して消滅するケースもあります。そのため、台風が発生したときと違い、ニュースや天気予報で熱帯低気圧の情報を見聞きすることは多くありません。

しかし、熱帯低気圧の動向を注視して身構えておくことで、台風に成長したときにも慌てずに済むでしょう。

最近は日本近海の海水温が高いこともあり、日本のすぐ近くの海域で台風が発生するケースもあります。この場合も「日本のすぐ近くで台風発生」と聞いて、いきなり発生したように感じるかもしれませんが、だいたいは天気図上に存在していた熱帯低気圧が成長した台風です。

秋の台風は発生から上陸までの期間が短いとお伝えしましたが、熱帯低気圧から台風に成長し、台風が上陸するまでの期間で考えると十分に備える時間もあります。

なお、台風に成長する可能性のある熱帯低気圧の進路予想は、台風経路図(実況と5日先までの予報)で確認することができます。天気図上で熱帯低気圧が確認できる場合は、こまめに台風経路図をチェックしておくことも大切です。

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