鈴鹿央士と松本穂香がW主演する10月スタート「月9」ドラマ「嘘解きレトリック」に指摘される「日テレ日曜感」

 10月スタートのフジテレビ“月9”ドラマ「嘘解きレトリック」でW主演する鈴鹿央士と松本穂香。都戸利津氏による同名マンガが原作で、舞台は昭和初期の九十九夜町。「嘘を聞き分けられる」特殊能力を持つ浦部鹿乃子(松本)が、推理とハッタリの能力が高い貧乏探偵の祝左右馬(鈴鹿)に助けられることから物語はスタート。左右馬と鹿乃子がお互いの足りない部分を補い合いながら難事件を解決していく「バディもの」だ。

 鈴鹿は今作でGP帯連ドラ初主演および月9ドラマ初出演にして初主演。松本も今作で月9初主演となる。スタッフは福山雅治主演の「ガリレオ」シリーズ(2007年~2022年)の演出・西谷弘とプロデュース・鈴木吉弘がタッグを組むというから、おそらくフジテレビは今作を「令和のガリレオ」にしたいのだろうが、主演の2人が小粒すぎやしないだろうか。

 鈴鹿も松本も演技力には定評があるものの、主演役者としての“華”や“求心力”がどうも足りないように思う。しかもマンガ原作で難事件を解決するバディものというと、フジの“月9”というより日本テレビの日曜午後10時半枠のようだ。この違和感を鈴鹿と松本が晴らしてくれることを心から願う。

(森山いま)

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