【お金の教育】は何歳から始めるべき? おこづかいから“生きる力”を育もう!

子どもに「お金の教育」をするメリットって?

ものの価値を判断して取捨選択する力を身につけられる

「お父さん・お母さんが一生懸命働いてくれるからお金が手に入ること」に気がつき、「お金は限りあるもの」という価値観が育ちます。お金が無限に湧き出てくるものではないことがわかれば、今あるものを大切にしようと考え、「欲しい!」と思ったものに対して本当に必要なのか吟味するようになるでしょう。子ども自身の価値判断基準をつくり上げることができ、その結果、自身の価値基準をもとに取捨選択できるようになります。

「数や計算の概念」を身につける機会になる

幼児にとってのお金の教育は「金融」という側面だけでなく、「数や計算」の概念を身につける機会にもなります。例えば、硬貨を使うことで、1円玉が5個集まると5円玉と同じ価値になる、10個集まると10円玉と同じ価値になる、10円玉が5個集まれば50円玉と同じ価値になる、というように、数の概念に気づき、四則計算の基本になる5や10のまとまりを意識できるようになります。

ドリルなどではまだ理解できない足し算や引き算でも、お買い物ごっこの支払いとおつりを通して計算すると答えがわかるケースがあります。電子マネーが普及した現代では、子どもがお金のやりとりを目にする機会が減っています。意識して現金での買い物のやりとりを見せたりする工夫で、体感的に簡単な足し算・引き算を学べるのも大きなメリットです。

お金の仕組みを通して社会の仕組みや役割を知ることができる

いきなり税金や社会保障について考えることは難しすぎるかもしれませんが、お金の仕組みを学ぶことで、社会の仕組みや役割を知ることができます。子どものうちからお金の仕組みを理解しておけば、将来のライフプランを考えて行動し、将来必要になるお金を計画的に準備できるようになるでしょう。また、税金や社会保障制度について理解できていれば、安心して生活できるようになるでしょう。

お金の教育をはじめるベストタイミングは?

おすすめなのは、就学前の幼児~小学生低学年です。この年頃の子どもは、親と一緒に買い物に行った際など、レジでお金を払うことに興味を持つ場合が多く、日々の生活や遊びを通して自然に学ぶことができるからです。

欲しいものをねだられたときや、お金について質問されたときはチャンス! お金は欲しいときにどこからともなくやって来るものではなく、労働の対価として得られるのが基本です。親が働いてお金を得たからこそ、欲しいものを買えることや、使えるお金には限りがあることなどを説明するのに良い機会です。

ただし、一方的に教えてしまうと興味を持たなくなる可能性もあるため、子ども自身に考えさせるように話してあげることが重要です。未就学児の場合は、お店やさんごっこを通じてお金の使い方を学ぶのもありですね。

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