【お金の教育】は何歳から始めるべき? おこづかいから“生きる力”を育もう!

幼少期に家庭でできる「お金の教育」6つ

お小遣いを使って教える

お小遣いの渡し方は「定額制」、「必要に応じて」、「お手伝いの報酬」といくつかのパターンがあると思いますが、計画的なやりくりを学ばせたいのであれば「定額制」がおすすめです。合わせて「貯金箱や専用の財布」と「お小遣い帳」なども用意するといいでしょう。

子どもが管理しやすいように、最初のうちは1週間に一度、少額から始めてみるのも手です。お小遣い帳には出入金の記録だけでなく、買ってよかったもの・買わなくてもよかったものなど、主観を合わせて記録してみたり、工夫してみると◎。

子どもがお小遣いの範囲内でやりくりしていることに関して、大人の価値観を押し付けないことも大切です。最初のうちは多少の失敗はつきものですが、あたたかく見守りつつ、以下のポイントを意識して話してみてください。

限られたお金のなかでやりくりをする

次のお小遣い日まで計画的に使うことの重要性を伝え、お小遣い帳をつけさせながら、お金の管理の仕方を教えます。

欲しいものを買えるだけのお金が貯まるまで我慢する

欲しいものが1か月のお小遣いだけで足りない場合、少しずつ貯めていくことを提案してみましょう。

将来のために貯金をする

いくら貯まったかも大事ですが、何に使うかを考えさせることが重要。子どもが自ら管理することでより「自分ごと」として捉えられるようになります。

買い物で金銭感覚を養う

最近はネットショッピングも増えましたが、まずは「お金は何のためにあるのか」、「欲しい物を手に入れるためには何が必要なのか」など、お金の役割がわかるように積極的に親子で買い物に行きましょう。なかでも100円ショップや駄菓子屋さんなどは、値段の計算がしやすい商品が多いのでおすすめです。

例えば駄菓子屋さんは、100円を渡して欲しいものを買いに行かせるといった、実際の買い物体験の場として利用しやすいですね。また、すこし大きくなったら、スーパーなどで予算を与えて子どもに商品を選ばせるのも有効です。例えば、「◯◯◯円でカレーの材料を買おう」などと伝え、一緒に計算しながら材料を選ばせます。量の違いや消費期限の違いで値段が異なるといった気づきを得られたり、金銭感覚を養ったりすることが期待できるでしょう。

お手伝いをしたときに報酬を渡す

お小遣いをあげるタイミングとして、定額制とは別に、お手伝いの報酬として不定期に渡す方法も一案。お金の稼ぎ方や大変さがわかるだけでなく、家事の手間や家庭の中での自分の役割などに気がつくメリットもあるので、ぜひ取り入れてみましょう。

その際に注意したいのが、子どもが「お金のためだけにしかお手伝いをしなくなる」ということがないように、報酬をあげるタイミングをはかることです。家族の一員として報酬なしで行う日々の小さなお手伝いと、報酬を貰うための手間や時間がかかるお手伝いはしっかり区別するといいでしょう。

(例)

日々のお手伝い:洗濯物をたたむ・食事の準備の協力など

報酬をもらえるお手伝い:洗車を手伝う・庭の雑草を抜くなど

仕事から経済や金融について考える

子どもになりたい職業を聞いて、それを切り口に、働く意義や経済との関わりを一緒に考えてみましょう。具体的に、その職業と経済・社会がどう関わっているか説明します。親が働いている会社や業界、どういう会社と取引しているかなど、身の回りの仕事から具体的に話してみるのもおすすめです。

お金を扱う絵本やゲームを取り入れる

子どもにもわかりやすいお金の絵本や、お金を扱ったゲームを活用するのもありです。楽しみながら学べる、おすすめの本とゲームをご紹介します。

絵本『100円たんけん』

お母さんと子どもが商店街のさまざまなお店をまわって「100円で買えるもの」を探すストーリー。100円が高いか・安いかではなく、例えば野菜なら取れた場所や季節によって値段が違うなど、いろいろなパターンで物の価値と照らし合わせていくところがおもしろいです。子どもにとってわかりやすい「100円」を通して、お金の価値と物の価値を考えられる機会となります。ひらがな・カタカナのみなので幼児から楽しめますが、小学生の興味も引く内容で読み応え十分です!

https://www.amazon.co.jp/dp/4774324906/

ゲーム『どこでもドラえもん 日本旅行ゲーム』

ドラえもんたちと日本・世界旅行、宇宙旅行までできる、すごろくゲーム。ドラえもんたちと旅をしながら、日本や世界の地理・宇宙のこと・お金のやりとりなどが学べます。

お釣りの計算がスムーズにできるようになったり、乗り物代の計算でたし算やかけ算の練習もできます。「最短ルートでゴールするにはどうすればいいか」、「お金がなくなってきたから、今のうちにお小遣いを稼いでおかないと乗り物に乗れない!」など、戦略や攻略法など考える力が鍛えられます。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00SAFT5OE/

金融庁が行っている取り組みを活用する

「うんこお金ドリル(生活編)」(うんこドリル×金融庁)

金融庁×うんこドリル うんこ おかねドリル 全年齢対応 | うんこドリル公式

子どもに人気のうんこドリルとタイアップした学習教材やクイズやゲームで楽しく金融のことを学べるサイトです。

にちぎん・キッズ(日本銀行)

にちぎんキッズ : 日本銀行 Bank of Japan

「お金ってなに?」「お金のながれ」「お金のかち」についてマンガで学べます。PDFでダウンロード可能。

参考:

【4歳・5歳】いつから子どもに「お金の教育」を始める?必要性と取り組み5選
子ども向け「お金の教育」のやり方|お金の勉強はいつから始めるべき? | コエテコ byGMO
お金の教育は子どものうちからはじめよう!金融教育の重要性と教育方法

まとめ

日本にはこれまで「子どもの前でお金の話はタブー」という価値観があって、家庭の中でお金の話題を話しにくい雰囲気がありましたよね。筆者も学校や家庭でお金について学んだ記憶はありません。ですが、お金について考えることは生きていくために大切なことで、お金の話をもっとオープンにしていくべき! と、数年前に大ヒットした厚切りジェイソンさんの本を読んで強く思いました。お金は目的ではなく、幸せを手にするための手段、「お金の教育」は“生きる力”を育むために必要なものとして、お金に関心を持ち出す幼少期にこそ、日々の生活の中でお金に触れ、お金をうまく扱える基盤を育てていけるといいですね。

文/Ai Kano

関連記事:

ASOPPA!
ASOPPA!
ASOPPA!は、子育てに関わる全ての人が笑顔になる情報を発信する子育て総合メディアです。
ASOPPA!は、子育てに関わる全ての人が笑顔になる情報を発信する子育て総合メディアです。