イチジクの栄養は?
イチジクの特徴は、整腸作用を促す水溶性食物繊維のペクチンが豊富であること。また、むくみ改善や高血圧の予防に役立つカリウムをはじめ、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれています。2つに割るとハートのように見える赤い部分には、抗酸化作用があるポリフェノールのアントシアニンが含まれ、血行の改善や視覚機能を高める機能性が注目されています。
ドライ(乾燥)イチジクになるとカリウムと食物繊維が約5倍に増加するため、一度に食べ過ぎるとお腹がゆるくなることも。
▲胃腸の働きが弱ったときのお助け酵素がたっぷり
イチジクのおすすめの食べ方
イチジクの軸を切ると出てくる白い乳液のようなものは、たんぱく質分解酵素の「フィシン」。イチジクの皮をむいたり、口にしたりしたとき、人によっては指先や唇に違和感やムズがゆさを感じるかもしれません。
さらに、実の部分には脂肪を分解するリパーゼや、でんぷんを分解するアミラーゼなどの消化酵素も。そのため、胃腸の働きが弱っているときにイチジクを食べると、消化を助けてくれます。消化酵素は熱に弱い性質があるので、デザートとして生食したり、サラダ感覚で料理するのが効果的です。生ハムやモッツアレラチーズと相性が良いので、サラダやカルパッチョ風にしていただくのもおすすめです。
※参考文献:杉田浩一ほか監修『新版 日本食品大事典』医歯薬出版株式会社,2017、久保田紀久枝・森光康次郎編『食品学-食品成分と機能性-』東京化学同人,2017、三輪正幸監修『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店,2015、池上文雄ほか監修『からだのための食材大全』NHK出版,2019、レジア編『日本の食材図鑑』新星出版社,2018
(野村ゆき)
配信: LASISA
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