作家・佐々涼子さん「悪性脳腫瘍」で逝去 良性・悪性の違いや前兆となる“4つの初期症状”を医師が解説

作家・佐々涼子さん「悪性脳腫瘍」で逝去 良性・悪性の違いや前兆となる“4つの初期症状”を医師が解説

すぐに病院へ行くべき「脳腫瘍の初期症状」

ここまでは脳腫瘍の初期症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

頭痛や嘔吐を繰り返す、目が見えない、けいれんの症状がる場合は、脳神経外科へ

前述したように、脳腫瘍は初期段階では症状はほとんど見られず、ある程度の大きさまで成長してからさまざまな症状を引き起こします。つまり、何らかの症状がある段階で、その原因が脳腫瘍であれば、すぐに治療を開始しないといけない状態であることがほとんどです。
放置すると命に関わるような病状であることも多く、すぐに脳神経外科への受診をお勧めいたします。

受診・予防の目安となる「脳腫瘍の初期症状」のセルフチェック法

・起床時に頭痛症状がある、嘔吐を繰り返す、目が見えない症状がある場合

・意識を失ったり、けいれんを起こしたりする場合

・顔の骨格が変化したり手足が大きくなったりした場合

脳腫瘍を予防する方法

発症の原因はわからないことが多いため、現時点では脳腫瘍を予防する方法は確立されていません。
一般的にがん・腫瘍を予防するには、禁煙、栄養バランスの良い食事、運動、適正な体形の維持、感染予防などが有効であるため、これを実践する以外に方法はないかと思います。
なお、脳ドックは症状が現れないような初期段階で脳腫瘍を見つけることができるため、早期からの適切な治療介入につながりますが、予防方法の一つという位置付けではありません。

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