胃がんになった場合、進行度合いによっては手術で胃の3分の2を摘出することがあります。3分の2は大きな数字のため、手術後の生存率が気になる人もいるでしょう。
本記事では、胃がんで胃の3分の2を摘出した後の生存率をご紹介します。また、胃がんの手術・治療法・ステージごとの特徴なども詳しく解説します。
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監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
胃がんとは
胃がんは、胃の壁の内側を覆っている粘膜の細胞ががん化し、増殖したものです。
がんが大きくなるにつれて、粘膜から粘膜下層、固有筋層、漿膜へと広がっていきます。また、さらに進行すると大腸・膵臓・横隔膜・肝臓にも広がる病気です。
がん細胞がリンパ液や血液に入ると、胃から離れた臓器でも転移が起こる可能性があります。
胃がんで3分の2摘出した場合の生存率
胃がんの生存率は、がんのステージや治療方法によって異なります。
胃がんで胃の3分の2を摘出する手術を行う場合、ステージ2かステージ3のケースが少なくありません。
ステージごとの生存率については後で詳しく解説しますが、ステージ2の5年生存率は59.7%で、ステージ3の5年生存率は37.5%です。
ただし、ステージ2やステージ3の場合でも胃がんの部位によっては胃をすべて摘出する場合もあります。
配信: Medical DOC