25歳で亡くなった長寿猫・へちまちゃん。飼い主さんが「最後の姿まで私の自慢です」と言い切る理由に涙

25歳で亡くなった長寿猫・へちまちゃん。飼い主さんが「最後の姿まで私の自慢です」と言い切る理由に涙

 猫飼いにとって、愛猫との出会いの瞬間はかけがえのない思い出です。猫と飼い主の人生が交わり、共に生き、そしていつかは覚悟しなければならない別れを迎えることになります。


 今回はムック本『別冊SPA!猫が好きにもほどがある』の、特集「猫と生きる。」から、25歳で虹の橋を渡った長寿猫・へちまちゃんを看取った飼い主の如月紅庵さん(@eijikun_gekiosi)のエピソードを紹介します。

 

25歳で大往生した長寿猫・へちまちゃん


 2022年5月7日、1匹のご長寿にゃんこ・へちまちゃんが虹の橋を渡りました。元野良猫のへちまちゃんは飼い主さんのお兄さんに保護され、家族の一員に。

 23歳のころから足腰が弱り、突然転んだりするようになったものの、イタズラをしたり、遊んだりする姿を見て飼い主さんは、できることがまだたくさんあるのだと嬉しく思っていました。


 甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう「甲状腺機能亢進症」を発症してもなお、服薬しながら元気に生きてくれる愛猫を、飼い主さんは「いつでも今が一番かわいい」と、懸命にケア。

別れの日。咳き込むような症状が見られ……

 しかし、別れの日は着実に近づいていました。ある日、食欲はあるものの便が2日ほど出ず、咳き込むような症状が見られたのです。翌日も抱き上げるとむせるような呼吸をしたため、かかりつけ医へ。

「大丈夫?」と声をかけながら徒歩で病院に向かっているときには首輪に付けている鈴の音が鳴っていましたが、病院でキャリーケースを開けると、焦点を失った目で息絶えた愛猫の姿がありました。

 診察中だった獣医師はすぐに対応してくれ、蘇生処置の決断を飼い主さんに委ねました。もし助かっても、今まで通り元気でいられるのか。延命はエゴではないのか。そう考え一瞬、心は揺らぎましたが、口から自然に出たのは「蘇生処置してください」という願い。

 それを聞き、獣医師はすぐ心臓マッサージや人工呼吸などを実施。しかし、小さな命は戻ってきてくれませんでした。

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