多くの親が悩んでいるであろう「子どもの野菜嫌い」。大人になると野菜の美味しさに気づく人も増えていきますが、なぜ子どものうちは野菜嫌いが多いのでしょうか。偏食していると栄養バランスも気になってしまいます。そこで今回は、子どもの野菜嫌いの原因・栄養バランスについて、管理栄養士の小山有美さんに伺いました。
※この記事はMedical DOCにて【子どもの野菜嫌いを直すことはできる? 具体的な方法を教えて!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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監修管理栄養士:
小山 有美(管理栄養士)
栄養士の短大を卒業後、福祉施設・病院での調理、献立作成などを経験後、管理栄養士資格を取得。高齢者向けの栄養講話や料理教室を企画・運営、食事や栄養についてのコラム執筆も行なっている。
編集部
野菜嫌いの子どもが多いと聞きますが、どんな野菜を嫌いなお子さんが多いのでしょうか?
小山さん
子どもが嫌いな野菜ランキング2021によると、1位ゴーヤ、2位セロリ、3位ピーマンとなっています。反対に、好きな野菜ランキングは1位トマト、2位じゃがいも、3位さつまいもとなっていますね。
編集部
では、子どもが野菜嫌いになる原因は何でしょうか?
小山さん
子どもが野菜嫌いになる原因は様々ですが、その多くは野菜の「味」や「におい」、「色」の場合がほとんどです。先ほどのランキングでいうとゴーヤ、ピーマンはその「苦味」が嫌いな理由となることが多いですね。子どもは身を守るため、苦みや酸味、辛いものは本能的に受け付けない傾向にあります。好きな野菜ランキングを見ると、甘みを好む傾向にあることがわかります。
編集部
野菜を食べてくれないと栄養面が心配になりますが、補う方法はありますか?
小山さん
野菜が不足すると、ビタミン類や食物繊維などの栄養が不足すると考えられます。親御さんは心配になってしまうと思いますが、野菜以外の食材で栄養素を補うことを考えましょう。野菜に親しむため野菜ジュースなど、お子さんが好んで口にしてくれるものから始めてみても良いでしょう。食物繊維は甘みがあって食べやすいサツマイモ、海藻類、きのこ類で補うことができます。また、ビタミン類は果物から摂取することもできます。
編集部
具体的におすすめな方法を教えてください。
小山さん
おやつにふかし芋や果物を取り入れるのがおすすめです。そして、お子さんの栄養が十分に足りているかどうかは1日単位ではなく、3日~1週間単位で見るようにしましょう。親御さんの食べてほしい気持ちがお子さんに伝わり、プレッシャーに感じてしまうという悪循環に陥ることもあります。あまり神経質にならず、長い目で、焦らず見守っていきましょう。
配信: Medical DOC
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