連ドラに出演するたびに“若返って”いる?『VIVANT』ブレイク女優のエモ演技がヤバすぎる!

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幸せ絶頂の“陽”の演技と悲しみの“陰”の演技

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飯沼さんはちよみ役をみずみずしいフレッシュさで表現しており、ノスタルジーが香る甘酸っぱい作風とマッチ。エモすぎる演技を連発しています。

特に8月27日放送の第6話は、幸せ絶頂の“陽”の演技と悲しみの“陰”の演技の対比が秀逸でした。

第6話では、南が小さくならなかった世界線のIFエピソードが長尺で描かれます。そこで初めて二人でホテルに行き、関係を持つ前に「あのね南くん。私は、ずっと南くんのこと好きな自信、あるから」と宣言。ピュアな少女が“大人の階段”を登る直前の決意表明に、じんわりと胸を打たれます。

IFエピソードが終了して現実に戻ると、小さな南がちよみを突き放すような発言を連発。自身が実はもう死んでいるという結論に至っていた南が、自分がいなくなった後のちよみを想って自立させるために投げかけた言葉でした。

南の言動に悲しみながら反論する表情や、「俺はもう死んでるんだよ」と告白され、その言葉の意味を受け止めきれずに茫然自失する表情は、狂おしいほどに切ないのです。

“南くん死亡説”は逆にハッピーエンドフラグ?

9000人のオーディションから選ばれた演技力をいかんなく発揮し、陰陽の表情で視聴者を物語に没入させる飯沼さん。迫りくる最終回がどうなるか、気になって仕方ありません。

個人的には、劇中の“南くん死亡説”は逆にハッピーエンドフラグなのではと予想しています。ここまで彼がすでに亡くなっているのだとちよみや視聴者に刷り込んでおいて、ラストで消え去ることなく、ちよみと末長く幸せになるというエンディングを迎える。

――飯沼さんのエモすぎる演技を観ていると、そんな幸福な結末を祈らざるを得ないのです。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。

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