日本人女性は、50歳くらいで閉経を迎えるといわれています。
閉経とは実際どのような状態なのか、自分に閉経が近づいているかどうか知る方法があるのかなど、いろいろと気になっている女性も多いでしょう。
閉経後に起こりやすい病気などについても、あらかじめ知っておきたいという人もいるのではないでしょうか。
こちらで閉経が近づいているサインや閉経後に起こりやすい病気、日常を過ごすうえでの注意点についてお話していきます。
閉経に対して不安を抱いている女性も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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※この記事はMedical DOCにて『「閉経」のサインとなる症状はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
閉経の前後に起こりやすい症状・病気
閉経とはどんな現象ですか?
女性の月経は10歳~14歳ごろに始まりますが、年齢を重ねて更年期と呼ばれる時期になると卵巣機能が徐々に低下していき、いずれ月経が停止します。
閉経とは、完全に月経が止まった状態のことです。最後の月経から12カ月以上月経がない場合に閉経と判断され、1年前をさかのぼって最後の月経の時点の年齢が閉経の年齢となります。
閉経は何歳で訪れますか?
日本人女性の場合、閉経は45歳~55歳くらいの間に起こるとされています。平均すると50歳前後です。
ただし、閉経の時期には個人差があるため、40代で月経が止まるケースや50代後半まで閉経しないケースもあります。
閉経が近づいているサインはありますか?
閉経が近づいているサインは人によっても多少の違いがあります。
月経の間隔が短くなる・不正出血が起こる・突然経血の量が増えるといったサインがみられるのが一般的です。月経周期が乱れ最終的には数ヶ月に1回など徐々に月経の間隔が長くなっていき、閉経に至るケースが多いようです。
閉経を確かめるにはどうしたらいいですか?
月経が1年間来ない場合には閉経したと考えられます。一般的には、閉経したかどうかを検査で調べる必要はありません。
しかしなかには、最終月経から1年が経過したのちに再開するケースやほかの病気が隠れているケースなどもあるため、閉経の確認のために血液検査が行われることもあります。血液検査でホルモン値を調べることで、閉経かどうかの判断が可能です。
また、自分で調べたい場合には基礎体温を測るという方法もあります。排卵がある場合月経開始から月経後が低温期で排卵後は高温期という二相性を示しますが、閉経が近づいてくるとこの体温の変化がなくなってきます。
体調の変化を知る手掛かりにもなりますから、普段から基礎体温を測っておくとよいでしょう。
閉経したはずなのに下着に血が付きます…。
閉経後に出血があった場合、膣や子宮頚部の外傷や炎症などが考えられるでしょう。
また、稀ですが月経が再開するケースもあります。ホルモン補充療法を行っている場合は、それも原因のひとつになりうるでしょう。
さらに、子宮体がんや子宮頸がんである可能性も否定できません。おりものに血が混じる程度なのか、大量の出血なのかという点もよく観察する必要があります。
不正出血があった場合には、婦人科を受診しましょう。
編集部まとめ
多少の個人差はあるものの、日本人女性の閉経の平均年齢は50歳前後です。12カ月以上月経がない場合に閉経と判断されます。
しかし、まれにそれ以降に月経が再開するケースやほかの病気が疑われるケースなどもあるため、血液検査で調べることもあります。
閉経が近づくと女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少し、女性らしさが失われていくようで寂しいと感じる人もいるかもしれません。
また、体調・体型・肌などに変化が現れることが不安で、なんとなくネガティブな気持ちになってしまうという人もいるでしょう。
しかし、閉経は女性なら誰にでも訪れる体の変化なので、前向きな気持ちで受け止めてくださいね。
参考文献
更年期障害(日本産科婦人科学会)
更年期障害(e-ヘルスネット)
配信: Medical DOC
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