「よく眠れない」⇒ 肌から“ニンニク臭”増加…! コーセーと東海大が発見「睡眠は体臭ケア」

「よく眠れない」⇒ 肌から“ニンニク臭”増加…! コーセーと東海大が発見「睡眠は体臭ケア」

20~30代男女4人で実験

 化粧品メーカーのコーセーが、睡眠状態が悪くなると「ジアリルジスルフィド」の肌からの発生量が増加することを発見したと発表しました。東海大学理学部化学科の関根教授との共同研究によるもの。ジアリルジスルフィドとは、ニンニク臭の主成分として知られる成分です。

 実験では、よく眠れる日と眠れない日があるとの自覚がある20~30代の男女4人に参加してもらい、禁酒・禁煙などの一定制限を設けつつも睡眠に関しては普段通りの生活を送ってもらったとのこと。参加者には、睡眠時に腕時計型のデバイスを装着してもらい、睡眠時間、入眠のしやすさ、睡眠中に起きてしまった回数などを計測しました。

 また肌から発生するガス成分(皮膚ガス)を採取するため、起床後30分以内に首筋にカップ型の採取器を自分で装着してもらい、皮膚ガスを捕集しました。結果、睡眠状態と皮膚ガス成分の発生量の相関分析により、ジアリルジスルフィドに睡眠状態と相関があることが分かりました。睡眠状態が良好なときは50cm離れた場合にほぼ感じない程度の発生量であったのに対し、睡眠状態が不良であったときはにおいを感じられる水準まで発生量が増加しました

 同社は「良質な睡眠をとることは、体臭ケア方法の一つとしても有効であるといえる。今回の結果は今後のデオドラント商品などへの応用を検討していきたい」としています。

 経済協力開発機構(OECD)が2021年に公開した調査によると、日本は対象33各国で最も睡眠時間が短く、“眠らない国”として知られています。

(LASISA編集部)

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