9月、女性限定の半額キャンペーン
女性限定の食べ放題半額キャンペーンを打ち出し、X(旧ツイッター)で賛否両論を巻き起こしている大手焼き肉チェーン「牛角」。女性だけが半額の“恩恵”を受けられる点に批判が集まる一方で、男性ユーザーの間でも賛否が割れ、意見の対立が見られています。
牛角のキャンペーンは、2024年9月7日(土)に開催される「TOKYO GIRLS COLLECTION」への出展を記念したもので、同月12日(木)まで平日月~木曜限定で計8日間の実施。同チェーンを運営するレインズインターナショナルは「食べ放題での注文量が、女性は男性に比べて肉4皿分少ない」とのデータを背景にしたと説明した上で、「カップルや家族で利用した際にもトータルでの飲食代金負担が軽減される」とアピールしました。
これを真っ向から批判する男性ユーザーの主張は、「男女でサービス内容を変えるのは男性排除、性差別だ」「男女が逆の場合、果たして女性たちは黙って受け入れただろうか」「女性はさんざん『男性特権だ』と批判してきたのに自分側に利益があるときはダンマリでは筋が通らない」「男女平等を掲げるこの時代に許されるサービスではない」といったもの。
それに対して否定的な立場を取る男性たちは、「女性の友人や恋人誘って行けばいいのでは」「たかだか2000円程度の差額でみっともない」「もともと女性の方が食べる量は少ないんだから」「私企業の販促活動はその企業の自由」「男性だけ値上げなら怒るのも分かるが、男性は料金据え置きなので問題ない」「『彼女誘おう』ではなく『男性差別だ』と発想する思考だからモテないんだ」「騒いでいるのは彼女も家族もいない独り身では」など。
男性という属性は同じでもこれほど大きく意見が割れるのは、近年のXではほとんど例がありません。
先に紹介したキャンペーン反対派は、「これまで女性たちが自身の権利拡大のために使ってきた手法を男性が使ったら『みっともない』と矮小(わいしょう)化するのは道理に合わない」「モテるとかモテないとかではなく、差別について根本の話をしている」「2000円を“損”するから声を上げているわけではなく、女性や社会が主張してきた『男女平等』の原理原則にのっとっているだけ」と反論しています。
ネット上での“炎上”は8月末から見られましたが、9月3日(火)現在、牛角は事前告知通りキャンペーンを実施しています。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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