40歳にして最旬女優――33歳までカフェの料理長をしていた女優から目が離せない

40歳にして最旬女優――33歳までカフェの料理長をしていた女優から目が離せない

40歳にして最旬女優――近年になってようやく、世の中が松本若菜という役者の魅力に気付いたのです。

現在放送中の7月期ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)で、GP(ゴールデン・プライム)帯の連ドラ初主演を果たしたかと思えば、次クールの10月期にはまたまたGP帯の連ドラ『わたしの宝物』(フジテレビ系)の主演が決定済。

2クール連続でGP帯ドラマ主演となれば、もう誰も彼女の人気と実力を疑わないでしょう。

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そこで今回は年間・約100本寄稿するドラマ批評コラム連載を持つ筆者が、松本若菜さんの魅力に迫っていきます。

飲食店バイトの猛者で33歳までカフェの料理長?

まず、松本さんのこれまでのキャリアは少々特殊なため、丁寧に掘り下げていくと長文を要するため、駆け足で解説しておきましょう。

20代前半で地元・鳥取県から女優を目指し上京。2007年に『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)でデビューし、その後もさまざまな作品にバイプレイヤーとして出演するも、なかなか知名度が上がらない日々が長年続いていたそう。

売れない役者だったため数多くのアルバイトをしており、上京してからうなぎ屋、寿司屋、沖縄料理屋、そば屋、カフェなど数々の飲食店で働いていたんだとか。なかでもカフェバイトの勤務歴は長く、なんと料理長を任され33歳前後まで続けていたそうです。

そんな苦労人の彼女が、ようやく日の目を見たのが2022年の『やんごとなき一族』(フジテレビ系)。超セレブ一家の愛憎劇を描いた作品で、土屋太鳳さん演じるヒロインの義姉でいびり倒す役どころ。ドロドロな“昼ドラ”を彷彿させる顔芸で強烈なインパクトを残し、その怪演っぷりがSNSなどでバズッてブレイクしたのでした。

“今期一”と推す声もある「偽家族」ラブコメ!

こうして、ようやく掴んだGP帯・初主演作が放送中の『西園寺さんは家事をしない』。

今期ドラマのダークホースだった本作は回を追うごとに評価が高まってきており、最終回が近づいている今、“今期一”と推すドラマファンも少なくありません。

西園寺一妃(松本さん)は、アプリ制作会社のプロダクトマネージャーとしてバリバリ働く38歳・独身で、明るくコミュ力が高いタイプ。すでにマイホームを購入し、家事は絶対しないという主義で、悠々自適な“家事ゼロ”おひとりさまライフを満喫していましたが、彼女の前に転職してきたアメリカ帰りの天才エンジニア・楠見俊直(SixTONES・松村北斗さん)が現れます。

無口で無愛想、ロジカル思考で協調性もない楠見でしたが、実は1年前に妻を亡くし、4歳になる娘・ルカと暮らすシングルファーザー。ひょんなことから西園寺の家で楠見とルカも暮らすことになり、「偽家族」として共同生活を送ることに――というラブコメディです。

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