血便

血便

血便の治療

血便の治療は、出血原因に応じて行われます。

消化器の出血は大半が自然に止まりますが、患部の出血が続いている場合はまず内視鏡下で止血処置を行います。

腫瘍からの出血に対しては止血剤噴霧、憩室出血や血管拡張症に対しては止血クリップや焼灼鉗子などによる止血を行います。それでも出血が止まらない場合は、カテーテルによる止血、さらには出血部位の切除などを行うことがあります。

内視鏡検査でポリープが見つかった場合はそのまま切除してしまうこともあります。

痔核に対しては症状の程度に応じて、排便・生活指導や薬物治療などの保存的療法、薬液の注射による硬化療法、痔核を壊死させるゴム輪結紮療法、手術療法などを行います。

早期の大腸がんは大腸内視鏡で、進行がんは腹腔鏡手術で切除することが多く、開腹手術や人工肛門の永久的な設置は少なくなりました。

血便を起こしやすい人・予防の方法

下痢の多い方は切れ痔になりやすく、便秘がちの方は排便時に力が入りいぼ痔になりやすいため、血便を起こしやすいといえます。

特に過敏性腸症候群のある人は、下痢と便秘を繰り返すことで痔になりやすく、肛門からの出血が起きやすいです。過敏性腸症候群は、ストレスや食生活の乱れ、過度の飲酒、不規則な生活などが原因で腸が過敏になり下痢や便秘を繰り返す状態です。
腸の調子を整えるため、コーヒー・アルコール・香辛料などの刺激物、炭水化物・脂質などをとり過ぎないようにしましょう。

関連する病気

大腸がん大腸ポリープ潰瘍性大腸炎クローン病大腸憩室症

血管拡張症

参考文献

一般社団法人日本大腸肛門病学会|大腸・肛門の病気について|大腸の病気|血便、便秘、下痢のあるときどんな病気が考えられるの?

一般社団法人日本大腸肛門病学会|大腸・肛門の病気について|肛門の病気|痔核の治療

一般社団法人日本大腸肛門病学会|大腸・肛門の病気について|大腸の病気|大腸癌の治療方法について

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