日本テレビが放送するチャリティー番組「24時間テレビ」では、かねてより高額なギャラの支払いが噂されてきたが、80キロものマラソンを走り抜いたお笑い芸人・やす子はその対価を“1円ももらっていない”のだという。9月2日、自身のXからそう断言している。
8月31日、9月1日に生放送された同番組で、「全国の児童養護施設への募金マラソン」にチャレンジしたやす子。台風10号の接近が懸念される中、雨でずぶ濡れになりながら無事完走を果たすと、翌2日のXでは「チャリティーマラソンのギャラ1000万円ってデマが飛び交ってるけど、一銭もいただいてないですよ!憶測やデマをすぐ信じちゃうのやめたほうがいいですよ」と、出演料を巡る噂に触れ、自身はノーギャラだったと強調した。
この告白を受け、Xでは「24時間テレビ」側を批判する声が上がったようで、やす子は直後の投稿で「自分の申し出なので、番組ひどい!と叩かないで…」と綴り、あくまで自身が望んだことだとアピール。すると、このやす子のポストに対し、実業家・ひろゆき氏は「24時間テレビは、タレントにギャラを払わないで、視聴者が募金をして、CMの収入はテレビ局がノーコストで貰うってこと?」と疑問視。やす子の言葉が真実だった場合、本来支払われるべきギャラの行方などについて思いを巡らせていた。
「仮にやす子自身がチャリティー番組でのギャラ発生に罪悪感を覚え、出演料の受け取りを拒否したとしても、テレビ局側が人気芸人のスケジュールを0円で押さえるわけにはいかないでしょう。今回のランナーがやす子だと公に発表されたのは7月16日のことで、以降は長距離マラソンのためのトレーニングを重ね、8月29日に日テレ系で放送された『ぐるぐるナインティナイン』では『今は昼間、夜、朝と全部の時間帯で10キロくらい走ってます』と練習に明け暮れる日々なことを説明。ランナー就任発表以降、他のオファーを少なからずセーブして臨んだであろう大仕事ですから、ノーギャラで請け負ったとの告白に対しては『本当に貰ってないなら大問題では?』『きちんとした仕事なんだからその対価は受け取らないと』『逆に貰ってる人たちが悪いみたいな印象与えますよ』『あれだけの時間を拘束されて貰ってないわけないと思うんだけど』『間の誰かがピンハネしてないよね?』などの声が上がっています。おそらく、やす子自身は本当にギャラを受け取っていないのでしょうが、それを公にしてしまうと、“ならそのギャラは誰の手に?”と邪推され、日テレや所属事務所にあらぬ疑いがかけられるので、大々的に発表しないほうがよかったかも…とも思いますね」(テレビ誌ライター)
ちなみに、やす子同様、ダウンタウン・松本人志も2014年に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、「24時間テレビ」のギャラについて正直に言及。コンビで司会を務めた1992年の「24時間テレビ 愛は地球を救う15」について、チャリティー番組に「アレルギー」は当時なかったかとの旨を問われ、こう答えたものだ。
「もちろんあったよ。こんなんやってええのかとかね。(チャリティー番組なのに)ギャラをもらっていいのかという話にもなるんですね。ギャラもらいましたよ。だって、それはやっぱり仕事やから」
公の場でハッキリと「もらった」と断言したこともかなり異例だったが、逆に「一銭もいただいてないです」というやす子の説明もまた、日本テレビ側からすると“厄介な暴露”になったかもしれない。
(木村慎吾)
配信: アサジョ
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