サナダムシ(条虫症)

サナダムシ(条虫症)

サナダムシ(条虫症)の治療

サナダムシの感染が分かった場合、駆虫薬を使用した治療を行います。
駆虫薬はプラジクアンテルを使用することが多く、一般的には1日1〜2回程度服用することが多いです。

下剤を使用して、条虫の排出を促す治療を行うこともあります。
また、嚢虫症による体内の転移があり障害をきたしている場合は、外科的な手術が検討されます。

サナダムシ(条虫症)になりやすい人、予防の方法

日本国内では、魚類や肉類の生食をできるだけ避けましょう。特に、豚肉や豚のレバーは十分に加熱されたものを口にするようにしてください。

生食の場合は乳白色の細長い虫体を見つけたら取り除くか、56℃以上に加熱処理を行ってください。または、マイナス20℃で24時間以上冷凍して処理をおこないます。

汚染された食品を食べるだけでなく、汚染された水や指を口に入れたりして、サナダムシの卵を飲み込んでしまう可能性もあります。
特に海外では、途上国を中心に寄生虫症が大きな問題となっている地域があります。衛生状態のよくない地域に行くときは、生水や生ものに注意しましょう。
特に嚢虫症は、人の糞便を豚が食べる可能性のある地域(アフリカ、アジア、ラテンアメリカの発展途上国など)ではより警戒してください。

日常生活では調理器具の洗浄の徹底、手洗いなどの衛生管理を怠らないことが大切です。

関連する病気

嚢虫症

食中毒

アニサキス症

トキソプラズマ症

参考文献

厚生労働省検疫所FORTH感染症トピックス2016条虫症/嚢虫症について

公益社団法人 日本WHO協会条虫症・嚢虫症

NIID 国立感染症研究所IASR Vol. 38 p.74-76: 2017年4月号

NIID 国立感染症研究所IASR Vol. 32 p. 109-111: 2011年4月号

東京都保険医療局食品衛生の窓

東邦大学医療センター大森病院臨床検査部

感染症学雑誌 第87巻 第 5 号脳および大腿筋内に多発病変を形成した有鉤嚢虫症の 1 例

日臨外会誌74( 2 )p473-477,2013偶然発見された条虫を術前に駆虫し根治切除を施行した上行結腸癌の 1 例

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