車中泊生活中の、生活費と収入のリアルは?
キャンピングカーで日本横断中は、当然働き方や稼ぎ方には制限が生まれます。こみあげさん夫婦は、もともとフリーランス美容師として働いていましたから、車中泊生活中は同じような働き方は不可能です。
夫のこみあげさんはそれを見越して、訪問美容室やYouTubeチャンネルを立ち上げていましたが、実際のお財布事情は、どうなっていたのでしょう。
「我が家の生活費は多くて月約30万円くらい(税金と保険料は含まない)で、車中泊生活に家賃はかかりませんから、安く済ませようと思ったらもっと下げることはでき、10万円台でも成り立ちます。
支出のメインは電気代と食事です。夏場はソーラーでは回せないので、電気は毎日キャンプ場に取りに行くため、その分の費用が発生します。食費はほぼ自炊になりますが、費用が6万円くらいで、ここに外食費が乗っていきます。
旅のスタート時には、当時自分のお店を持つための準備資金としての貯金がありましたが、YouTubeチャンネルの収益化も安定しておらず、訪問美容室もまだまだ始めたばかりでしたから、収入はほぼゼロからスタートでした。子どもの教育費については、当時は旅自体が教育と考えていたのでお金をかけるという概念はあまりありませんでした」
家族で車中泊生活を始めるなら「貯金をしてから」
教育にかかったお金としては、当時は一時保育の料金くらいだったと話すこみあげさん。確かに、車中泊生活そのものが子どもへの自然の中で行う教育だと思えば、教育費を別途かけるというのも、おかしな話かもしれません。
かかっても月30万円という金額感を聞くと、意外と安く実行できるんだなと筆者は感じました。こみあげさんは、もし周りに自分と同じような生活にチャレンジしたいと考える人がいた場合、応援したいと話すものの「お金の心配はしない環境を用意したほうがいい」と力説します。
「同じような生活を希望する人がいたら、大変さはありますが今は「やって本当によかった」と思えているのでおすすめします。だけど、お金のことを心配しながら実行するのはあまりおすすめは出来ません。できれば貯金をしっかりしてからスタートするか、リモートで続けられる仕事を持ちながら旅に出るか、場所を選ばず業をこなせるスキルをつけるか……自分の旅は大きなリスクがあるように見えるかもしれませんが、僕自身は、賭けのような旅のやり方はストレスになるので、おすすめはできません。
ぜひそれを踏まえて、検討してみてください。ちなみに我が家の旅の糧となった映像の勉強を始めたのは僕が39歳の頃からです。なので、よく言いますが挑戦に年齢は本当に関係ないと思っています」
【西川こみあげ】
旅生活の後は北海道に移住し美容室を経営。映像作家として「こみあげ映写」を設立。YouTube登録者5万人、総再生数1040万回、主要メディアにも取り上げられた実績を持つ。動画制作講座では大手企業と提携し個人のメディア運営術を指導。生徒にプロの実戦経験を提供し新時代の生き方をレクチャーしている
<取材・文/おおしまりえ>
【おおしまりえ】
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518
配信: 女子SPA!
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