夏休みの終わりに、子どもと学んだ「生物多様性」!
初めまして! 3児のママのリカリカです。
上の子は小学生、今年もうっかりしていたらあっという間に夏休みも終わり! 「そういえば…」と思って息子に聞くと……、なんと! 自由研究がまだ手つかず! (ちょっとイヤな予感はしてたんです…泣)
8月も残り1週間というタイミングで、血の気が引く思いでしたが、なんとかするしかない!
「何かヒントが見つかれば…」と思って行ってみたのが「えひめ 生物多様性あそまなびフェス」でした!
このイベントは、県内の高校生が生きものや環境保全に関する研究発表をするというもの。
職場の人から聞いていた「遊ぶように学ぶ」というイベントのキャッチフレーズが気になっていたのです。
会場内では、高校生の研究発表の他にも、愛大の学生さんたちのワークショップブースも。
射的やパズル、カルタ、折り紙を使って、楽しく生きもののことを学ぶことができました。
クジ引き抽選会もありました!
景品は、県内の高校生が企業などと協力して開発した商品と聞いてびっくり!
会場は、ゲスト講演や高校生の研究発表があるステージと、ワークショップや抽選会が楽しめるエリアで、大きく2つに分かれていました。
そこでまずはステージで基調講演を聞いてみることに。「小学生の子どもには少し難しいかな」と思いながらでしたが、この講演がおもしろく、私自身が一気に夢中になりました!
講師は藤木さんと言う方。
京大卒の研究者としての経験から、リアル版ポケモンGO! 的な生物の種類を判別するアプリを開発した起業家だそうです。
講演は、学生時代の決死のボルネオ調査経験から、資金難と投資家からの厳しい洗礼にもめげず起業し現在に至るまでのお話で、これがとても魅力的でおもしろかった。
「ほんわかした近所のお兄さん」といった感じの方、しかしお話は情熱的!
藤木さんをそうさせるのは、生物多様性保全への情熱と使命感なんだなと思いました。
そんな藤木さんが冒頭でお話された、「生物多様性は美しい。 複雑で絶妙なバランスでありながら堅牢なシステムで、とても人間の手ではつくり得ないものだと思う。 この奇跡とも言えるシステムを守りたい」という言葉が特に印象的でした。
藤木さんが開発したアプリ、「Biome(バイオーム)」を早速インストール。
会場にあった標本を撮ってみると、なるほど、ほんとに名前がでてきました!
高校生の研究発表が想像以上にすごかった!!
基調講演のあと会場はお昼休みに入ったので少しお買い物に。
戻ってくると高校生の研究発表が始まっていました。
研究発表に参加していたのは10チーム。
私たち家族が会場に着いた時は、ちょうど西条高校の発表でした。
テーマは「絶滅危惧種 ハッチョウトンボの保護」。
実は私、西条出身ですが、このトンボの存在をまったく知らず、地元にこんな小さくてかわいいトンボがいたということ、そして高校生たちがその保護に向けた研究をしていることにびっくりしました!
高校生の研究発表は合計10チームが参加していたそうで、中には県外から参加の学校もありました。
個人的に印象的だったのは奈良から来ていた磯城野(しきの)高校の皆さん。
奈良には自然史博物館や生物多様性センターがないそうで、「自分たちがミニ生物多様性センターになる!」という思いで、研究や調査、生物多様性をたくさんの人に知ってもらう活動をしているそう。
学校外の専門家や地域の人を巻きこむ活動は本格的!
そんな3人は「こうやって高校生が発表するイベントがないから、私たちは今日をほんとに楽しみにしてました! 愛媛はすごい! 」と笑顔!
さらに、会場からの質問に答える場面で、「調査や研究は放課後や土曜日にすることが多い、でも日にちとか関係なく、“今日もやりたい!”って誰かが言い出して集まることも多いです」と、本当に楽しそうで、なんだか涙が出そうでした(年とともにゆるくなる涙腺…)
高校生の皆さんに、「学ぶ」って楽しいことなんだよなぁ…と思い出させてもらいました。
「絶滅危惧種 ハッチョウトンボの保護」の研究について発表する西条高校の学生さん。
母校はつい応援したくなります。
「ハッチョウトンボ」というのは、日本で一番小さいトンボで、1円玉くらいの大きさだそうです。
絶滅危惧種に指定されているこの小さなトンボ、愛媛では西条市の庄内地区にしかいないそう。
磯城野(しきの)高校の皆さんの発表。
高校生とは思えない、地域を巻き込む活動がスゴイ!
学びを楽しむ高校生の皆さんの笑顔が印象的でした。
イベントで知ったバイオームアプリは、その後、親子でガッツリはまってます!
木や花、虫など、生きものの写真を撮って投稿するとレア度判定があったり、徐々にレベルアップしていったりで、ゲーム感覚で生きものを見つけて写真を撮るのですが、これをしていると自分の家のまわりにも実はたくさんの生きものがいたことに気付いて、「なにこれ!」と花や虫を見つけることが楽しくなりました♪
このアプリ、おすすめです!
生きもの探しにハマって最近息子は博士気分です。
草花や虫の名前を知るのも楽しいみたい。
オススメアプリ、Biome(バイオーム)! イベントで司会の方が、「バイオームを使っている人いますか?」と会場に聞くと、参加高校生の半分以上が手をあげていました。
自由研究も無事完了!
アプリでみつけた草花や虫の種類の多さにびっくりしたこと、その草花や虫の特徴を絵で書いてまとめていました。
初めはワークショップやクジ引き抽選会が楽しそうだなと思いながら行ったイベントでしたが、想像以上に「学ぶ」ということにワクワクしました!
何よりその後、こども自身が楽しそうに自由研究に取り組む姿に感動しました!!
イベントをきっかけに「学び欲」に火がついたのかもしれません♪「生物多様性あそまなびフェス」は今年で8回目とのことで、長く続いているイベントのようです。
また開催されるならぜひ行きたいと思います!
■ 令和6年度 つなげ! 生物多様性 高校生チャレンジシップ“えひめ生物多様性あそまなびフェス”
開催日/2024年8月25日(日)11:00〜17:00
開催場所/いよてつ髙島屋 7Fキャッスルルーム
開催住所/愛媛県松山市湊町5丁目1-1
駐車場/あり
料金/なし
問い合わせ先/愛媛県自然保護課
電話番号/089-912-2365
配信: イマナニ
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