自分に合った資産形成を。NISAとiDecoのメリットとデメリットを理解してライフプランに取り入れるのがおすすめです。

自分に合った資産形成を。NISAとiDecoのメリットとデメリットを理解してライフプランに取り入れるのがおすすめです。

NISAやiDeco、周囲の人からも始めたという話しを聞く機会が増えましたよね。

でも「始めたいけどどこから手を付けていいかわからない」「得だと聞くけど不安がある」という人も多いのではないでしょうか。

やっぱり始めた方がいいの?そもそもNISAとiDecoってどう違うの??

今回は公認会計士・税理士の小原崇史さまにお話を伺いました。

新しいNISAとは?

NISA(ニーサ)は、少額からの投資を促進するために設けられた「少額投資非課税制度」です。

通常、株式や投資信託などで得た利益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座を使えばこれが非課税になります。

非課税で運用できる年間の投資枠は最大360万円、非課税保有限度額は最大1800万円です。非課税保有期間が無制限であるため、長期的に運用するのにも適しています。

NISA口座を開設するには、まず銀行や証券会社を通じて申し込みが必要です。

開設条件は、日本国内に住む18歳以上の方であることです。

口座は一人一つしか持てませんが、金融機関の変更は年単位で可能です。

iDeCoとは?

iDeCo(イデコ)は、将来の資産形成を目的とした個人型確定拠出年金制度で、節税効果が大きいことが特徴です。

積み立てた掛金は全額が所得控除の対象となります。

所得控除とは、所得から一定の金額を差し引くことができるものです。

iDeCoについては、所得から一年間に積み立てた金額が差し引かれるため、所得税や住民税を減らすことができます。

また、運用で得た利益も非課税です。

受け取り時には、公的年金等控除や退職所得控除が適用されるため、受取時にも所得から差し引かれ、所得税や住民税が軽減されるため、税金の面で非常に有利となります。

一方で、iDeCoは老齢給付金を増やすことを目的とした制度であるため、原則60歳まで引き出すことができません。

また、iDeCoによる所得控除は、本人の所得からのみ控除され、配偶者の所得からは控除されない点、収入が少ない場合は所得控除を受けられない点にも注意が必要となります。

iDeCoを始めるには、専用の口座を金融機関で開設する必要があります。

日本国内に住む20歳以上60歳未満の国民年金被保険者であれば、基本的に誰でも加入可能です。

掛金は月額5,000円からスタートでき、1,000円単位で増やすことができます。ただし、職業によって積立可能な上限額が異なります。

どちらを選ぶべき?それぞれのメリット・デメリット

NISAとiDeCoは、どちらも資産形成に役立つ制度ですが、それぞれのメリットを理解して自分に合った方を選ぶことが重要です。

NISAは非課税での投資が主なメリットで、自由度が高く、必要なときにすぐに引き出せる点が魅力です。

iDeCoは、60歳まで引き出すことができませんが、節税しながら将来のための資産形成ができる点が魅力です。

また、NISAとiDeCoを併用することも可能です。

両方の制度を併用することで、より効果的な資産運用となる可能性があります。

無理のない範囲で、自身のライフプランをイメージしながら、資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。

[執筆者]

小原崇史

公認会計士・税理士

1989年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。

会計士試験に合格後、有限責任監査法人トーマツにて主に監査業務を経験。

都内中堅税理士法人で税務業務に従事後、2023年7月独立開業。

2024年4月1日に税理士法人化。

現在は、スタートアップや起業支援を行っている。

税理士法人小原会計

https://tax-ohara.jp/

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キレイ研究室
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「今よりもっと、これからもずっときれいでいるために。」をコンセプトに、化粧品開発、ヘルスケア、ネイリストなどさまざまなジャンルの専門家が、中立の立場から「キレイ」についてのコラムを発信しています。
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