卵かけご飯をより美味しく食べたい人にオススメの卵は?

TKGの略称もすっかりおなじみになった、卵かけご飯。専用の調味料なども登場して、最近ではいろんな食べ方のレシピも公開されています。でも、肝心の卵はどんなものを使ったらいいのかはあんまり話題にならないかも…。

●赤い殻?白い殻?有精卵?意外と知らない卵の違い

スーパーに行くと様々な種類が並んでいる卵。殻の色が違ったり、有精卵などの記載も見かけますが、いったい何が違うのかよくわかりませんよね。なんとなくからの色が茶色いほうが栄養価が高いイメージを持ってしまいがちですが、殻は鶏の種類によって決まっているもの。白い殻の卵を生む種類の鶏は、飼育環境や餌などに関係なく、ずっと白い殻の卵を産み続けるんだとか。殻の色と栄養価の関連性は、一概に言えるものではないのです。

有精卵は、文字通りオスがいる環境で交配可能な状態で育てられた鶏の卵、メスしかいなかったり、狭いかごのなかで育てられた鶏の卵は無精卵となるそうです。こちらも驚くことに、有精卵と無精卵の栄養価の違いは特にないそう。ただ、有精卵は交配が可能な広い場所で育てられていることが多いことから、鶏のストレスの少ない環境で産まれた健康な卵であることが期待され、味も濃いものが多いと言われています。

たまご

●新鮮で濃厚な卵の選び方

卵かけご飯は生で卵を食べるのですから、もちろん鮮度が命! 産卵日はなるべく新しい物を選びましょう。また、若い鶏の卵のほうが卵の味を強く感じると言われているようです。見分け方は、卵の殻に艶があり、ややこぶりなものが目印なんだそう。また、鶏にとって良好な環境で飼育されている有精卵、または産地やブランドがわかるものでしたら、それぞれの産地を調べて、鶏にとって良好な環境で飼育されているかを調べて選ぶと確実ですね。

●生卵はサルモネラ菌にご注意

日本では卵を生で食べることが多いですが、海外では食中毒の危険性から加熱調理しないと食べない国がほとんど。実は国内でも生卵による食中毒は年々増えていて、国内の卵だから安全、というわけではありません。

サルモネラ菌による食中毒を防ぐためには、まずなるべく新しい卵を使うこと。そして殻にヒビなどが入っていると、そこから卵の中にサルモネラ菌が入ってしまう危険があるので、食べる前に殻をチェック。卵を割る際にも中身が殻に触れないように注意しましょう。

手軽に調理できて美味しい卵かけご飯。調味料や作り方にこだわるだけでなく、卵自体にもこだわって、さらに美味しい卵かけご飯にチャレンジしてみてはいかが?
(文・姉崎マリオ)