学生時代は高所恐怖症だった彼が見せた意外な行動
篠田亜美さん(仮名・31歳・エステシシャン)は、大学生の頃にお付き合いしていた彼(31歳・会社員)とSNSを通じて再会しました。
「彼とは10年ぶり会ったのに、見た目も中身も全然変わっていなくて(笑)。お互いにフリーだったので、懐かしい話をしているうちに自然とまた付き合うようになりましたね」
そして2人はトントン拍子で結婚することになり、新婚旅行でハワイに行く事に。
「彼が昔から高所恐怖症で飛行機が苦手なのは知っていたのですが…私、子供の頃から新婚旅行はハワイって決めていたので、頼み込んでOKしてもらいました」
旅行当日、離陸を怖がる彼の手を握ってあげながらハワイへ旅立ったはいいのですが…。
「2人とも寝ていたら、急に飛行機がガクンガクンと激しく揺れだして目が覚めたんですよ! このまま落ちちゃったどうしよう? とパニックになりましたね」
すると、あわてふためく亜美さんを抱きしめて「乱気流のせいで揺れているけど、心配いらないってアナウンスが入ったから大丈夫だよ。揺れがおさまるまでこうしているから」と彼が言ってくれたそう。
「いざという時はこんなに頼りになるんだ、と驚きましたね。離陸する時は半泣きだったくせに…」
その後、高熱を出した彼
実は大学生の頃、デート中に展望台から花火が見たかった亜美さんが、強引に彼をエレベーターに押し込み60階に連れて行くとあまりの恐怖にキレられ、1週間口を聞いてもらえなかった過去があり…。
「久々に再会して何も変わっていないと思ったけど、彼は若い頃より数段成長していたんだなと感じましたね。高い所がなんでもない私が相当怖かったんですから、彼は失神しそうに怖かったはずですよ」
しばらくすると揺れはおさまり、やっと一息ついていると…。
「彼の気がゆるんだのか、急に38℃の熱を出してグッタリしてしまって…“私を安心させようと無理をしたせいかな?”と思うと申し訳ないやら愛しいやらでしたね」
亜美さんは献身的に看病し、彼に大変感謝され、さらに2人の絆は深まったのだとか。
一生の思い出になる新婚旅行。どうせなら、彼の良い部分を発見して今後の結婚生活に胸を躍らせたいものですね。
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
配信: 女子SPA!
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