人生のなかで大きな時間をしめる睡眠。しっかりと睡眠時間を確保するだけでからだや脳を休ませてリカバリーするだけでなく、メンタルの他、肌などの美容にも影響が。睡眠をどうとるか、改めて良質な眠りに向き合ってみませんか。
睡眠外来の先生に伺う眠りについての最新知識
良質な睡眠に関する知識、実は古いままかもしれません。さまざまな噂や教えられてきた常識の他、さまざまな疑問を実際に睡眠の専門家にインタビュー。最新の知識を得て、ぜひよりよい睡眠時間を過ごす手段を身につけて。
お話を聞いたのは…
Dクリニック東京ウェルネス
睡眠センター長/医学博士
井坂奈央先生
埼玉医科大学医学部医学科を卒業後、東京慈恵会医科大学(耳鼻咽喉科)にて勤務。日本睡眠学会医。睡眠時無呼吸症候群を専門とし、男性にとどまらず女性・小児と数多くの診療を経験。2022年9月よりDクリニック東京ウェルネスに入職し、現在に至る。
眠りを計測する便利アイテムを活用する
実際に自分の睡眠が良質かどうかを測るのは難しいもの。医学的にはこうですよと言っても、本人の体感と一致しないことも。また「睡眠誤認」といって、本人は眠れていないと感じているのに、調べてみると十分な睡眠を取れている場合もあるんです。その誤差をどう埋めていくかが重要になるのですが、まず自分の睡眠状態を知るために、デバイス等を利用することもオススメです。
ウエスト部分に挟み込むだけでOK。睡眠研究による蓄積データを基に、アプリと連動させることで睡眠の深さや寝返りの頻度などの可視化が可能に。ブレインスリープ コイン¥8,800(ブレインスリープ)
脳のスイッチをオフにする自分なりのナイトルーティーンを
脳を興奮状態から睡眠へと切り替えるために効果的なのが、自分なりの入眠スイッチを持っておくこと。マインドフルネス(瞑想)でもいいですし、結末を知っている本を読んだり、音楽を聴いたりするのもいいです。私の場合は自然と寝られてしまうタイプではありますが、お風呂に入った後に好きなハーブティーを飲んで、脚をマッサージ機でほぐして……という流れが定番です。みなさんもご自身が「これで私は眠りにつく!」というルーティーンを設定し、自分自身で脳を騙すという作業をやってみてください
快適な睡眠を助ける便利なグッズたち
入浴剤で全身をゆるめる
睡眠の質に大きくかかわる深部体温。入眠しやすい体温までしっかりと下げるためにも、予め入浴してカラダの芯まで温めるのは大切なポイントに。入浴剤を使えばバスタイムでリラックス効果がより得やすくなります。就寝時間の2時間前までに入浴すると体温の下がるタイミングと入眠時間を合わせやすいはず。
国産米100%と米麹、能登の塩のみを使用し、約45日間かけ醸造した入浴専用の日本酒。高い保湿力も魅力。すっぴん酒風呂 SIO 300mL ¥1,320(福光屋)
「話題の成分CBD配合の入浴剤」リラックス効果を得られる成分、CBDを配合したパウダータイプの入浴剤。ゼラニウムやラベンダーの香りも良質な睡眠へとアシストしてくれる。numero 33 CBDバスソーク calm purple 475g ¥12,430(Dada)
text:KAZUKO MORIYAMA illustration:YUKO SAEKI styling:ERINA KAWASE
otona MUSE 2024年9月号より
配信: オトナミューズウェブ
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