●警察に対応してもらうのが効果的
本件のような迷惑行為の被害にあった場合、まずは犯人を特定するために、防犯カメラの設置等、証拠を確保する必要性があります。
また、証拠によって犯人を特定できたとのことであれば、それらの証拠を元に、警察に事件として受理してもらう等し、警察から厳重に注意喚起をしてもらったり、場合によっては刑事事件として立件をしてもらったりするというのが再被害の防止や謝罪を得るというためには、最も効果があるように思われます。
他方で、弁護士に依頼し、弁護士から謝罪や賠償、再発防止を求める通知をだしてもらい、相手方と交渉をしてもらうとか、卵を投げ入れる行為を禁止する仮処分の申し立てをする等ということも考えられます。
もっとも、弁護士に依頼する場合、相当程度の費用もかかる反面、相手方が資力が十分にない方であるような場合や弁護士や裁判所に対して特に権威性を感じないような人物であるような場合には、相手方の行為を予防することは難しいことも多いため、強制力を持った警察に対応していただくことが最も効果的であるように考えられます。
【取材協力弁護士】
坂口 靖(さかぐち・やすし)弁護士
大学を卒業後、東京FM「やまだひさしのラジアンリミテッド」等のラジオ番組制作業務に従事。その後、28歳の時に突如弁護士を志し、全くの初学者から3年の期間を経て旧司法試験に合格。弁護士となった後、1年目から年間100件を超える刑事事件の弁護を担当。以後弁護士としての数多くの刑事事件に携わり、現在に至る。YouTube「弁護士坂口靖ちゃんねる」
事務所名:プロスペクト法律事務所
事務所URL:https://prospect-law.com/
配信: 弁護士ドットコム