サッカーの基礎練習をしながら防災を学べる
こんなふうに、サッカーの基礎練習をしながら、防災・減災について学ぶメニューに取り組みます。
「楽しさ」を入り口に
「防災」というと、当事者になってみて初めてその重要性に気づく、という面があると思います。「大事なことだから」と言われても、普段はなかなか取り組みづらい防災こそ、スポーツの「楽しさ」を入り口にするといいと思うのです。
頭で考えて体も動かす「ディフェンス・アクション」は、いろいろな要素が防災の訓練になり、サッカーの練習にもなるうえ、何より楽しいんですよね。
子どもたちにとって、課題はちょっと難しいレベル。同じチームになった子同士がコミュニケーションを取って協力できるようになると盛り上がります。例えば「パス・ストック」のルールでは、備蓄品は自分で覚えることになっていますが、ボールを持ったままモジモジしていると、周りの子が「こういうのがあるよ!」と教えてくれたりします。
リストに載っている備蓄品の中には、子どもたちが知らないものもあります。
プログラムが終わった後に「この備蓄品はこういうもので、こういう時に使います」と説明したり、「備蓄品の食べ物とか飲み物とかって賞味期限があるよね。期限が切れる前に食べてみるといいよ」と教えたりしています。
買い物ついでに備蓄品購入 「好きな味」を備えよう
サッカー×防災に携わるようになってから、自宅で備蓄をするようになりました。
実践しているのは、防災イベントの帰りなどに、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどに寄って買い物をする際、ついでに缶詰1個とかを買って帰ることです。もう習慣になっていて、自宅の食品ストックが少しずつ増えています。
最近、水だけ入れて待っていればご飯になる「アルファ米」の商品をいくつか買って、食べ比べをしてみました。「あ、これおいしいな」と感じるものがある一方、「これはあんまり…」というものも。好みがあるので、好きな味の物を備えておいたほうが絶対にいい。子どもたちにも、そういうことを伝えていきたいですね。
(石川直宏さんのシリーズ3回目は、9月12日公開予定です)
※石川直宏さんのシリーズ1回目はこちら→「ソナエルJapan杯」で防災を学びJクラブを優勝させよう
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配信: 防災ニッポン