全員から欠席の返信。誤爆されたメッセージにア然
あらかじめ伝えていた期日になると、残り4人それぞれから個別LINEが届きました。内容はいずれも、出席できないというもの。
理由は、「同日に幼馴染の結婚式が入った」、「同日に会社の研修合宿が入った」、「入院中の親戚の体調が芳しくないので、しばらく休日はずっとお見舞いに行くことになった」、「昨年親戚が亡くなって喪中にあたるからと家族に反対された」――。
全員の欠席など予想だにしていなかったマリさんが、悲しみとショックで泣き出してしまっていると、またLINEの通知音が鳴ります。今度は6人のグループLINEへ、
<ご祝儀の3万円で旅行しよ! 私たちは人の幸せ祝ってる場合じゃないからね!笑>
というメッセージが届いては、まもなく送信が取り消されたのです。まるで彗星(すいせい)のごとく現れて消えたそのメッセージに、マリさんはア然。今のは一体……?
明らかに誤爆であろうメッセージに、マリさんの心は猜疑心で一杯でした。みんな私の結婚式に出席したくなくて、嘘の理由を伝えてきたのだろうか?
結婚式あとに個別メッセージは来たけれど
「おそらく、私抜きの5人のグループLINEを作って、そっちでやりとりを始めたんだろうと思います」
そう当時を振り返るマリさん。「結婚式のあと、何人かは個別にLINEを送ってきました。『行きたかったよ~』とか、『写真送ってー!』とか。白々しいなと思ってしまいました」
他の招待客の方々は快く出席してくれたとのこと。欠席した彼女たち5人の婚活状況はというと、
「どうなんでしょう? 知りません、連絡とってないので。ただ、他人の幸せを祝えない人が幸せになれるのかな? とは思いますね」
結婚式を機に、図らずも人間関係の整理ができたとマリさんは苦笑い。自分にとって本当に大切にすべき人たちが誰なのかを考える、いいきっかけとなったそうです。
<文/船田 ゆかり イラスト/ただりえこ>
配信: 女子SPA!
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