ナーシングホームでの業務は、一般的な老人ホームと比べて大変か?
ナーシングホームでの看護職・介護職の業務は、大変だと感じる部分とやりがいを感じる部分、両方が存在します。
その大変さややりがいは、個人の価値観や経験、施設の規模や方針によっても大きく異なります。
①なぜ「大変」と感じられるのか?
身体的な負担
ご入居者の食事介助、排泄介助、移動介助など、身体的な負担が大きい業務が日常的にあります。特に腰への負担は大きく、長年勤めると体の不調を訴える方も少なくありません。
精神的な負担
ご入居者の容態の変化、ご家族からの相談、様々な価値観を持つスタッフとの連携など、精神的な負担も少なくありません。特に終末期のケアや、認知症の方の対応は、高度な専門性と心のケアが求められます。
長時間労働
人手不足が深刻なため、長時間労働や休日出勤が常態化している施設も少なくありません。
責任の重さ
ご入居者の生命に関わる仕事であるため、常に責任を感じながら働かなければなりません。
②なぜ「やりがい」を感じられるのか?
人の役に立てる
ご入居者の笑顔が見られたり、感謝の言葉をかけられたりすることで、大きなやりがいを感じることができます。
専門性を高められる
介護技術の向上はもちろん、医療的な知識やコミュニケーション能力など、様々なスキルを習得することができます。
チームワークの大切さ
同僚や他の職種の方々と協力して、一人ひとりのご入居者に合ったケアを提供することで、チームワークの大切さを実感できます。
人生経験が豊かになる
様々な背景を持つご入居者の方々と接することで、人生経験が豊かになり、自分自身の成長にもつながります。
ナーシングホームにおける看護師と介護士の役割分担は、それぞれの専門性を活かしつつ、密接に連携することで、ご利用者に最適なケアを提供するために不可欠です。
看護師は、医療的な側面からご利用者をサポートし、介護士は、日常生活のサポートや精神的なケアを提供します。
両者が連携することで、ご利用者は安心して生活を送ることができます。
今後の展望
近年、高齢化が進み、ナーシングホームの需要はますます高まっています。それに伴い、看護師と介護士の役割も変化していくことが予想されます。
例えば、ICTの活用による業務効率化や、多職種連携の強化などが考えられます。
また、ご利用者のニーズも多様化しており、個別性の高いケアが求められています。
看護師と介護士は、常に学び続け、変化に対応していくことが求められています。
介護の三ツ星コンシェルジュ
配信: 介護の三ツ星コンシェルジュ