11月下旬 自然と歴史が融合する境内を散策しよう
愛媛県新居浜市に位置する「瑞応寺」は、文安5年、生子山(しょうじやま)城主、松木越前守景村公により建立されました。
天正13年の役に生子山城落城の兵火にかかり戦後再建されましたが、また文政11年消失の厄にあうという波乱の歴史を持っています。
明治30年に、曹洞宗専門僧堂を開設し、禅門修行の名刹として世に知られるようになりました。
そんな「瑞応寺」の境内にある老銀杏樹は、鎮守金毘羅大権現の奉祝にまつわる乳銀杏で、樹齢800年とされ、昭和31年11月3日、愛媛県の天然記念物に指定されました。
黙して語らぬ大銀杏ですが、県の天然記念物に指定された際、植物の権威者である八木繁一先生が「この大銀杏は樹齢800年より若くない、県下でも1.2の古木である」と言われ、大銀杏の樹齢が800年とすれば、花尾山金毘羅大権現の創始の年代と符号するということで、昭和39年には800年のお祭りが行われました。
目通り8.5メートル、高さ27メートルの巨木で、「瑞応寺」のシンボルとして多くの人々を魅了しています。
その壮大な姿を眺めながら、ゆっくりとした秋の時間を過ごしてみませんか?
※修行道場のため、山内禁煙です
瑞応寺を訪れて新居浜の歴史を探訪
「瑞応寺」の本尊釈迦如来像は、東大寺の大仏を造った“行基”作と伝えられています。
また、鎮守金毘羅大権現、弁財尊天はどちらも由来古く、招福・除災の霊験あらたかであるとの評判です。
明治30年に曹洞宗専門僧堂を開設して以来、今でも広く学僧が出入りしており、一般参禅者も後を絶ちません。
毎週日曜日には“日曜参禅会”が開催され、禅の修行を体験しに多くの方が訪れています。
朝7時30分から8時30分の1時間、みなさんも静かな境内で心を落ち着けるひとときを過ごしてみませんか。
また月に1回、最初の日曜日は8時30分から10時までと、毎月18日13時から15時まで、仏教の勉強会(法話の会)も行われています。
ぜひこちらも参加してみてくださいね(事前予約は不要)。
境内西側には昭和28年に創設された「ひかり幼稚園」があり、地域の子供たちの育成にも力を入れています。
また、周辺には、別子銅山の施設跡などを利用したテーマパーク「マイントピア別子」や、楽しく科学を学べる「愛媛県総合科学博物館」、別子銅山を守り近代化を促進した広瀬宰平の業績などを紹介する「広瀬歴史記念館」など、魅力的な施設がたくさんあります。
「瑞応寺」を訪れた際には、ぜひこれらのスポットにも足を運んで、新居浜市の歴史や文化を楽しんでみてはいかがでしょう。
秋の新居浜で、日々の忙しさから離れて心をリフレッシュしませんか。
■ 瑞應寺 大銀杏樹(オオイチョウジュ)
開催日時/11月下旬
開催場所/曹洞宗 瑞応寺
開催住所/愛媛県新居浜市山根町8-1
駐車場/あり
料金/無料
お問い合わせ/瑞應寺受処(ウケショ)(0897-41-6563)
記事公開日:2024/09/11
配信: イマナニ
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