仲野太賀が「モテる理由」は“いそうでいない普通っぽさ”とたまに垣間見える“カッコよさ”

 仲野太賀の演技力が高いことは誰もが認めるところだが、どうやら仲野と同世代の男性からは「なぜモテるのかわからない」と言われているようだ。

 確かに仲野は失礼を承知で言えば、“誰が見てもカッコイイ”というタイプの容姿ではない。しかし、ふとした瞬間にとてもカッコよく見えることがある。

 たとえばそれは、放送中のドラマ「新宿野戦病院」(フジテレビ系)のエンドロールで、タキシードのジャケットの襟を直しながらきちんと着るまでのシーン。ドラマ本編ではポルシェを乗り回す、救急外来においては非常に頼りない美容皮膚科医・高峰亨を軽妙に演じている仲野だが、エンドロールではきっちりカッコいい表情を見せている。

 放送中のNHK朝ドラ「虎に翼」でも、当時では珍しく自己主張の強いヒロイン・寅子(伊藤沙莉)を支え、「トラちゃんが後悔せず、心から人生をやりきってくれること。それが僕の願いです」という心の広い優しい言葉を残して帰らぬ人となった優三を好演。こんな言葉をかけてくれる男をサラリと演じられる仲野に、心を奪われずにいる女はまずいない。

 見るからにイケメンが同じ言葉を言っても女は疑うが、普通の容姿の男が言うと信じてしまうのが女の甘さであり、現在の仲野人気につながっているように思う。そこらへんにいそうでいない男・仲野太賀の「躍進」は、まだまだ続きそうだ。

(森山いま)

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