声かけは「マナー」という声かけ必要派の意見
一方で声を掛ける派の意見として圧倒的に多いのが、単純にマナーとして必要という意見。ネット上では「声かけなしに急に倒されると『えっ!』てなる」「確かに断りはしないけど、声をかけてもらった方が気持ちいいよね」といった、後ろの席の人への配慮を求める声があがっていました。
また、自身が後部座席に座っている際に声をかけてほしいと思う人も多いようです。「パソコン作業中に急に席を倒されるとぶつかって危ない」「食事中に急に倒されると、飲み物や食べ物をこぼしちゃう」「突然倒されて抱っこしていた子どもの頭に当たった」など、突然倒されることによる被害を避けたいという意見がありました。
「倒していいですか?」という聞き方が誤解を生む?
座席を「倒していいですか?」と声をかけるのは、許可を得る目的ではなく、席を倒すことを事前に宣言する目的で声をかけるべきという意見もありました。「倒す・倒さない」の“許可”を求めてるのではなく、後ろの人に対し、「これから倒すので、飲み物を置いたり、足元の荷物取ろうとしていたら気をつけてくださいね」という意味合いを含んで知るといいます。
しかし、言葉の受け取り方は、人それぞれ。「~していいですか?」と聞くことは、「イエス、ノー」の答えを求めていることになるので、「ノーを求めてないのになぜわざわざ聞く?」など「回答が分かりきっていることをわざわざ聞く必要はないと思う人もいるでしょう。
そもそも、この声かけというリクライニングマナーは日本独自のもので、海外の人にとっては珍しいようです。外国人にとって、前の人が倒しすぎだったらその時に声をかけてコミュニケーションをとることが一般的で、「後ろに座っている外国人に『倒していいですか?』と声をかけたらビックリされた」などの声もあります。
もちろん、リクライニング時の声かけはルールではありません。声をかけてもかけなくてもいいのです。しかし、「勝手に倒したらマナーを知らないのかと後ろの男性に叱られた」など、実際にトラブルに発展した経験のある人もいるようです。声かけ自体は自由ですが、トラブルを回避したいなら「今から倒しますね」など、一声かけるのが無難なのかもしれません。あなたはリクライニング時に後ろの座席の人に声をかけますか?
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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