あんふぁんスペシャルインタビュー
絵本「リサとガスパール」作者のお二人
25年は試行錯誤の連続
アン・グットマン&ゲオルグ・ハレンスレーベン
絵本「リサとガスパール」は今年、誕生から25周年。作者のアン・グットマンさん(文)&ゲオルグ・ハレンスレーベンさん(絵)夫妻が作品制作への思いなどを語りました。
撮影/尾島翔太 © 2024 Anne Gutman & Georg Hallensleben / Hachette Livre
「絵は結構変えてきた」
25年は試行錯誤の連続
―――25周年を迎えた心境をお聞かせください。
ゲオルグ 25周年のタイミングで日本に来られて、うれしく思います。現在も制作を楽しんでいます。
アン こんなに長く続くとは思っていませんでした。もう25年になるなんて、そんな感じがしないです。
―――25年の制作活動の中で変化を感じることはありますか?
ゲオルグ 絵は結構変えてきています。リサとガスパールは、昔は痩せていて尻尾が長かったんですけど。絵描きとして、同じことの繰り返しはしたくないと考えていて、自分も面白いと思える形をいろいろと試しています。
二人三脚で作品作り
夫婦円満の秘訣は?
―――夫婦での制作活動。円満の秘訣を教えてください。
ゲオルグ 一緒に仕事をし、同じ夢を見て、同じプロジェクトを進めているというところに秘訣があります。
アン 常に一緒に何かしようという気持ちがあって、新しい本を作ろうとなると、それだけでもワクワクします。同じ方向を見ていられるのは素敵なことだと思います。
―――仕事と家庭生活のすみ分けはありますか?
アン 仕事と家族の時間が混ざり合っているのが好きです。
ゲオルグ 画材がそばにある中で生活しているので思い付いたらすぐ描けます。仕事と生活の場が一緒なのは心地よいです。
絵本と共に成長
読み聞かせは大切な時間
―――3人のお子さんの子育てで大切にしていたことや、絵本との関わりを教えてください。
ゲオルグ それぞれ好奇心旺盛でクリエイティブな子どもたち。好きなことを好きなようにやらせていました。子どもたちの反応を見ながら制作もしていて、作品と共に成長してくれました。
アン 自分たちの作品だけではなくいろいろな本を読み聞かせていました。読み聞かせは優しさにあふれた楽しい時間で、親子にとって貴重な時間だと思います。作品も親子が一緒に同じ絵本を読み、楽しんでくれることを思いながら作っています。
9年ぶりに来日した作者夫妻。子どもたちが考えた観光プログラムで滞在を楽しむそう
「リサとガスパール」
原作誕生25周年!
最新作刊行や記念企画も
25周年となる今年は、フランスでシリーズ第1巻を飾った『ガスパール ベネチアへいく』(5月発売)と、最新作の『リサとガスパール ルーブルびじゅつかんへいく』(6月発売)が河出書房新社から連続刊行。いずれも日本で初めて紹介される作品で、新しいリサとガスパールのエピソードを楽しむことができます。
最新作の『リサとガスパール ルーブルびじゅつかんへいく』。美術館内の絵など細かな描写も魅力
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PROFILE
アン・グットマンさん(写真左)
1970年パリ生まれ。小説家だった父の影響で絵本の道へ。シリーズでお話を手掛ける。
ゲオルグ・ハレンスレーベンさん(写真右)
1958年ドイツ生まれ。幼い頃から水彩画に親しみ、大学卒業後に画家として始動。
問い合わせ ソニー・クリエイティブプロダクツ お客様相談室 TEL 050-3161-8279 受付時間/9: 30~17: 30(土・日曜、祝日、年末年始を除く)
https://www.scp.co.jp/
配信: あんふぁんWeb