イースターってどんな行事? 由来やイギリスでの祝い方を解説

イースターってどんな行事? 由来やイギリスでの祝い方を解説

春になると、卵やうさぎのモチーフの雑貨などを見かけたり、「イースター」という言葉を聞いたりする機会も増えますよね。名前を聞いたことはあるけれど、実際に「イースター」がどういう祝日かを知らないという方も多いのではないでしょうか?

今回は、そんな「イースター」の意味と由来をご紹介。在英経験を経てイギリスライターとして活動している私が、イースターが重要な祝日であるイギリスでの祝い方、イースターに欠かせないパンやお菓子なども紹介します。ぜひ本記事を参考に自宅でイースターを楽しんでみてくださいね。

イースターとは?


(画像出典)PIXTA

イースターって、どんな祝日?

イースターとは、十字架にかけられ、亡くなったイエス・キリストが3日後に復活したことを祝う祝日で、日本では「復活祭」と訳されることもあります。キリスト教徒の人々にとっては、クリスマスと同じくらい大切なイベントで、イースター前後に休日が設けられ「イースター休暇」がある国もあります。

イースターは何月何日?

イースターは日付が変動する移動祝日で、「春分の日のあと、最初の満月を迎えた次の日曜日」と決められています。
早い年で3月22日、遅い年では4月25日と、約1ヶ月もの幅があるので、イースターを祝う際には、早めにその年の日付を確認しておきましょう。

今年(2024年)から3年後までのイースターは下記の通りです。

  • 2024年3月31日
  • 2025年4月20日
  • 2026年4月5日 
  • 2027年3月28日

イースターの祝い方


(画像出典)PIXTA

当日は多くの教会でイースター礼拝がおこなわれており、キリスト教圏の多くの国では教会での礼拝に参加したあと、家族や親戚で集まって食事をするのが一般的です。時期が近づくと、雑貨店などでは「Happy Easter」と書かれたメッセージカードが販売されるようになり、友人や家族間でイースターを祝福するメールやメッセージカードを送り合う慣習もあります。

イースターの日に食べられる食事のメニューや自宅の飾り付け、イベントなどは地域や宗派によっても異なりますが、この記事ではイギリス圏でよく見られる祝い方をご紹介します。

イースターの飾り付け|卵やうさぎはどういう意味?

クリスマスが近づくとツリーや靴下を飾るように、イースターの時期に飾られるオーナメントもあります。日本ではクリスマスほど親しまれていませんが、春が近づくと雑貨店などでオーナメントを扱っている店も増えてきます。

イースターエッグ


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イースターの時期には、カラフルに色を塗られた「イースターエッグ」が飾られます。キリスト教では、卵が生命の始まりの象徴とされているため、キリストの復活を祝うイースターのシンボルとなっています。

イースターエッグは、ゆでたまごの殻に色を塗ったものから、プラスチック製、中にプレゼントが入ったボックスタイプまで様々な種類が販売されており、チョコレートでできたものも人気です。

また、ツリーにイースターエッグを吊るす「イースターエッグツリー」や、カラフルな卵をあしらった「イースターリース」なども親しまれています。

うさぎ、ひよこなどのオーナメント


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卵のほか、うさぎやひよこなどをモチーフにした飾りもイースターでよく見かけます。うさぎは繁殖力が強いことから、キリスト教では生命力や繁栄の象徴とされており、イースターのモチーフのひとつになったとされています。

イギリスでは、うさぎやひよこに加えて、ひつじをモチーフにした飾りもよくみられます。

イースターのお菓子|期間限定で買える店も

イギリスでイースターのお祝いの際に食べられるパンやお菓子をご紹介します。日本でもイースターの時期になると輸入食品スーパーや英国菓子店、洋菓子店などで期間限定で販売されていることがあります。

ホットクロスバンズ


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レーズンなどのドライフルーツが入ったパンで、十字架の模様が入っているのが特徴です。パン生地はスパイスが効いていて、半分に切ってバターを塗って食べられます。イギリスのスーパーでは年中購入することができますが、日本では春の時期だけ販売するお店も多くあります。

購入するのが難しい場合は、市販のパンにクロスのアイシングをすれば、ホットクロスバンズ風にアレンジもできますよ。

シムネルケーキ


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スパイスやドライフルーツが入ったケーキの上に、マジパンのボールが飾られています。マジパンの数は11個で、イエス・キリストの12人の弟子のうち、イエス・キリストを裏切ったユダを除いた、11人を象徴しています。

春限定でシムネルケーキを販売しているお店もありますが、手に入らない場合は市販のパウンドケーキに、自分でマジパンを乗せてアレンジするのもおすすめ。マジパンはアーモンドプードル、粉砂糖、卵白を混ぜて簡単に作ることができます。

イースターのアクティビティ|大人も子ども楽しめる

イースターの時期に親しまれている、家庭でも簡単に楽しめるアクティビティをご紹介します。

エッグペインティング


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絵の具やペンを使って、卵に色や模様をつけるエッグペインティング。卵が割れてしまって汚れるのが心配な場合は、卵の底にフォークの先端などで小さな穴を開け、爪楊枝で黄身を崩しながら出すことで、中身を抜くことができます。購入するのもいいですが、手作りのイースターエッグを飾ると愛着が湧きますね。

エッグハント


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大人が部屋の中や庭にイースターエッグを隠し、子どもたちが探し出す宝探しゲーム。見つけたイースターエッグの数でプレゼントを渡す、隠したエッグの中に小さなプレゼントが入っているなど工夫することもあります。

エッグロール


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床に卵を置き、長いスプーンで転がしながらゴールを目指す卵転がしゲーム。生卵では割れてしまうので、ゆで卵やプラスチック製のイースターエッグを使うのがおすすめ。丸いボールと違い、予想とは違った方向に転がるので、大人も子どもも盛り上がります。

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