都内の家賃価格は上昇傾向
LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)発表のマーケットレポートによると東京23区では12ヶ月連続で前年同月の掲載賃料を上回る上昇基調にあり、毎月の家賃を少しでも抑えることができたらと考える方も多いのではないでしょうか。LIFULL(ライフル)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」が、東京都と隣接する神奈川県、埼玉県、千葉県との都県境の駅をもとに「都県境の家賃が安い駅ランキング」を発表しました。
調査は、家賃を抑えながら都内へのアクセスの良さの両立もできる東京都と隣接する神奈川県、埼玉県、千葉県の間を走る、30以上の鉄道路線に注目し、各路線においてギリギリ都内に位置する“ギリ都内駅”と一駅で都内に行ける“ほぼ都内駅”を「都県境の駅」として家賃相場を元にランキングにしています。
それによると、東京都-神奈川県編の1位はJR東海道線「川崎」(家賃相場86,000円)となりました。
JR東海道線の都県境は、神奈川県川崎市中原区「川崎」と東京都港区「品川」(同109,000円)で、家賃相場の差額は23,000円です。2駅の間隔は11分ですが年間の家賃の差は27.6万円にもなり、生活コストの面でメリットが大きいです。また、川崎-品川間には京浜東北・根岸線も通っています。京浜東北・根岸線の都県境は「川崎」と東京都大田区「蒲田」(同95,000円)で、家賃相場の差額は「川崎」が9,000円安かったです。
東京都-埼玉県編の1位はJR埼京線「戸田公園」(家賃相場69,000円)となりました。
JR埼京線の都県境は、埼玉県戸田市「戸田公園」と東京都北区「浮間舟渡」(同85,000円)で、家賃相場の差額は16,000円です。荒川を挟んだ2駅の間隔はわずか3分、“ほぼ東京”と言える駅の1つです。また、「戸田公園」はJR埼京線の利用で「池袋」「新宿」「渋谷」などの主要ターミナル駅まで約30分でアクセスが可能な上、家賃を抑えられ生活コストの面でメリットが大きい街です。
東京都-千葉県編の1位はJR総武本線「市川」(家賃相場73,000円)となりました。JR総武本線の都県境は、千葉県市川市「市川」と東京都江戸川区「新小岩」(同73,000円)で、家賃相場の差額は4,500円です。江戸川を挟んだ2駅の間隔は5分、「市川」は“ほぼ東京”と言える駅の1つです。また、「市川」は、総武線(中央・総武緩行線)も利用でき、東京方面と新宿方面へダイレクトにアクセスできます。駅周辺にはスーパーや商業施設があり、毎日の買い物に困ることはありません。
さらに、千葉県に隣接する葛飾区、江戸川区、足立区は都内でも家賃相場が抑えられている傾向にあります。ランキングでも“ほぼ都内駅”と“ギリ都内駅”が同数であることから東京都-千葉県の都県境は、都内や千葉県に限らずエリアや路線によって家賃相場が安くなることが分かりました。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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