佳子さまは、秋篠宮さま譲りの「動物好き」
――どのような子育てをなさっていたかに言及はありましたか?
堀江 世間のパパのように、お子さまがたをお風呂に入れてあげたりなさっていたようですよ。ちなみに幼少時の眞子さまと佳子さまは仲良しなぶん、たくさんケンカもなさったとのこと。
また、眞子さまは「絵を描いたり、切り絵をしたりとかが非常に好き」。少女時代では、佳子さまのほうがお父さまからの「動物好き」の要素を受け継がれていたそうです。
――そうなのですね。佳子さまの動物好きは初耳でした。
堀江 すべての教育は、お子さまの意思を尊重することに尽きる、という宮さまのモットーに沿って行われていたようですね。宮さまご自身が「両親に感謝することは、私の好きなことをずっとやらせてくれたということ(略)私の好きな分野をずっと歩かせてくれた」と、ご友人におっしゃった言葉にも表れているような気がします。
「帝王教育」のための“教科書”が天皇家には伝統的にはないというのは、やはり事実のようですが、一般家庭の父母が子どもの興味を広げるのを手伝うように、天皇家でもご両親のお勧めに沿って、お子さまの関心の幅は広がっていったのかな、と。
――興味関心の面では、のびのびと成長できる環境だったのですね。
堀江 ちなみに、好奇心旺盛で、のめりこみやすいが、ある時期が来ると、興味が移り変わっていくという宮さまの性格は、小学校高学年の頃、「おもしろいよ」と父宮(現・上皇さま)から勧められた『南総里見八犬伝』を読み、次いで「八犬伝」の“元ネタ”といえる『水滸伝』に熱中した時期にはすでに明らかになっていました。この時、わずか10歳です。学生時代から宮さまは趣味が「おじんくさい」といわれ続けたそうです(笑)。
――「おじんくさい」(笑)。
ネットでも有名な逸話は本当だった
堀江 こうした古典・歴史好きの渋い少年時代を経て、前回、ご紹介した御所のペットのオオトカゲとのふれあいがあって、「小学校低学年のころ」、ペットのテンジクネズミを池で泳がせたら、冬だったので心臓麻痺で死んでしまったのを父宮(現・上皇さま)に知られ、池に放り込まれたり、タヌキやイルカに噛みつかれた流血事件も経験なさりながら、生物学に開眼、現在に至る……という流れがあったそうです。
――冬の池にほうりこまれた事件って、本当だったんですね!
堀江 はい。この本が、ネットでも有名な逸話として知られていることの情報ソースだったんだ、と気づくことは多かったですよ。
眞子さま、佳子さまの成長ストーリーは、宮さまご自身の体験ほど鮮明に描きだされてはいませんが、宮さまがお育ちになったご家庭のように、お父さまが中心となって、一家が自然に集まり、まとまっていくような環境が現在でも秋篠宮家にはあると考えてよいでしょう。
しかし、そういう牧歌的といえるようなイメージを打ち出してきた秋篠宮家ですが、実は隠れた一面もずっとあったのでは、と思ってしまう事件が最近起きています。
例の悠仁さまの作文問題ですね。筑波大付属高への合格以上に世間からの注目をはからずも浴びてしまいました。将来の天皇と目される悠仁さまは、ご本人の意思がどうこう以前に、ご両親の多大なる期待のもと、名実ともに実力派のエリートという肩書を得るためのスパルタ教育を受けていたのかもしれません。
配信: サイゾーウーマン