デモ行進にはまるとこうなる【フランス】

フランスの多くの町では毎週土曜日の午後、大小のデモがある。

土曜の夕方に中心街を通るバスに乗るなら余裕を持って出かける必要があります。
バスのルートマップを持っているとなお良し。
というのもフランス国内の多くの町では毎週土曜日の午後、大小のデモがあるからです。

デモは2通りあります。
・発着地点の間を行進するスタイル
・広場に集結してその場でマニフェストをするスタイル

デモのルートと時間は警察や公共交通機関は把握しているはずです。
でもバスは当然、デモ行進が始まる直前までは通常運転をします。
そしてデモ行進が始まると、バスは本部から無線で連絡を受け、それぞれの現在地から迂回路を大体決め、デモ行進でアクセスできない停留所を飛ばしていくつか先の停留所に向かうのです。

トラムは折り返し運転、ロータリーに停車していてデモ行進に行く手を塞がれたバスはそこで運転終了になったり。
不運にもデモ行進が始まったことを知らず、電光掲示板などリアルタイムでお知らせ手段がない停留所でバスを待つ人も勿論います。
なのでそんな停留所が迂回対象になるとしばらく待ちぼうけした後、あと40~50分はバスが来ないと気づくわけです。
迂回の誘導が間に合わないと写真のように複数のバスとトラムが立ち往生、という事態になります。

バスの先の広場がこの日のデモ行進の終着点で、(しかも写真を撮った日、広場はフリーマーケット会場に!)デモ参加者たちが道路に大きくはみ出したまま、演説が始まったのです。
こうなるとバスの乗客たちはぞろぞろと降りてデモ行進のテリトリー外へと向かって歩いて行くしかありません。
この日はデモの車からビートのきいたアップテンポの音楽が大音響で始まり、デモ参加者と、一部の見物人もノリノリで盛り上がっていました。
警察官の皆さま警備ありがとうございます。

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実際に海外で生活しているライターが普段生活する上でのびっくりするような日本と違うところを発信する「ワウネタ海外生活」。 グルメ、お買い物、オススメの観光等、観光客ではなく生活する人の目線でお届け!
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