おいしいだけじゃない【すだち】が焼き魚に添えられている理由は?皮にもうれしい栄養…!栄養士ライターが解説

おいしいだけじゃない【すだち】が焼き魚に添えられている理由は?皮にもうれしい栄養…!栄養士ライターが解説

すだちとレモンの栄養比較

●すだちとレモンの栄養比較


▲サンマなどの焼き魚に、すだちが添えられているのには理由があったのです。

焼き魚にすだちが添えられている理由

 飲食店などで出てくる焼き魚には、すだちやレモンなどの柑橘(かんきつ)類が添えられていることが多いですよね。実は、理由がいくつかあります。

●魚の脂っこさや魚臭さをやわらげ、さっぱりと食べられる。
●魚に含まれる鉄や亜鉛は、ビタミンCと一緒に摂ると吸収効率が高まる。
●たんぱく(魚)×ビタミンC(すだち)の組み合わせがコラーゲン合成を促す。
●醤油の代わりに果汁を絞って魚に回しかけることで、塩分を抑えられる。

 魚の臭みの原因物質トリメチルアミンはアルカリ性のため、柑橘類のクエン酸によって中和され、臭みがやわらぎます。また、ビタミンC豊富な柑橘類と一緒にいただくことで、魚に含まれるたんぱく質やミネラルを効率よく吸収できる相乗効果も。さらに、酸っぱさと香りのアクセントで減塩効果も期待できるというわけです。昔ながらの和食の組み合わせですが、本当に奥深いですね。


▲皮ごとスライスした、すだちをたっぷりトッピングした「すだちそば」。栄養を丸ごといただくことができておすすめです。

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