本当に結婚したいの? 防御だけ一生懸命な不思議ちゃん
「美帆さんの場合、危険も出会いも避けすぎて、一生独身のリスクの方が高いですよ」
「ええ! そうなんですか!」
自分でご縁を遠ざけている自覚のない美帆さんは驚きます。
「知らない男性に個人情報を教えたくないのは分かりますよ。でも結婚相談所って、身元確認が100%されてルールも決まっていて、かなり守られている場なんですよ。そこが保障された場で出会っているのに、LINE交換を断る女性ってかなり珍しいんです。かなり珍しい少数派だと『なぜだろう?』って思いますよね。誘いにくいってこともあるけれど、向こうの男性だって理解できない人のことは警戒するから、そりゃ断られますよ」
「私って、“理解できない人”なんですね」
「お互いを理解するために何回か会っていかなきゃいけないのに、最初のところで拒まれたら何がしたいのか分からないですよね」
こんなやりとりの後、なんとか美帆さんはスマホの機種変更とスマホカバーの交換、LINE交換はやってみることを約束してくれました。
LINEのアカウント名を見せてもらって絶句……
念のため、美帆さんのLINEアカウントを見せてもらいました。
アカウント名が「m」で、プロフィール写真には何も設定されていません。
「これじゃ、友達いなさそうって思われるよ」
「実際にいないのでその通りなんです」
「実際にそうであっても、写真は設定して、名前もフルネームじゃなくてもいいからせめて『ミホ』とか、分かるようにしましょう。相手はいろんな人とやりとりするし、誰だか分からないアカウントだと返信も来なくなるよ。アカウントは相手目線で分かりやすく設定しましょう」
その場で、LINEのアカウント名は変更してもらいました。
美帆さんは「私っていろいろ“婚活以前の問題”だったんですね。少し自分を見つめ直したいです」と言っていました。価値観を令和にアップデートして、大人になる機会になることを願います。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<文/菊乃>
【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
配信: 女子SPA!
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