“妙な夫婦”になっている
――原作者の吉田先生も公式サイトのコメントでとてもキラキラした現場とおっしゃっていましたよね。
小泉:現場良かったですよ。ほとんどワンシーンワンカットで気持ち良かったですしね。そのワンカットの魅力も詰まっていると思う。ワンカットだからこその迫力や雰囲気。たとえば 後ろ姿だけであえて見せるとかね。なんだかじっと見入ってしまう説得力みたいなものがあるんじゃないですかね。
ただ、たとえばいろいろな夫婦の方にインタビューしたら、こういうこと、こういう感情ってあるよねってなると思うんですよ。ごく日常的な夫婦の様相だったり会話だったりが描かれているので、多くの人が「こういうことあったな」とか「桃子の(真守の)感じはわかる」とか思えるであろうシーンが多いので、だからこそワンカットが効いたような気がしますね。
――世の中のご夫婦をはじめ、みなさんどういう感想を抱かれるのか楽しみですよね。
小泉:小泉孝太郎、江口のりこっていう夫婦は、想像つかないと思うので面白いと思います(笑)。自分でも想像つかなかったですし、たぶんご覧になる方もそうだと思う。江口さんが演じる桃子、僕が演じる真守。客観的に見ても面白いです。
江口:妙な夫婦になっていると思います。少し可笑しさも感じてもらえるような。とにかく、劇場で観ていただきたいです。
<取材・文/トキタタカシ 撮影/塚本桃>
【トキタタカシ】
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。
配信: 女子SPA!
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