やっぱり《バナナ》はすごかった! 糖質以外の栄養ポイントと保存のコツを栄養士ライターが解説

やっぱり《バナナ》はすごかった! 糖質以外の栄養ポイントと保存のコツを栄養士ライターが解説

バナナの良さはエネルギー補給だけじゃない!

 バナナには、不足すると筋肉の痙攣(けいれん)を起こしやすいカリウムや筋肉の動きを調整する働きがあるマグネシウム、たんぱく質をアミノ酸に分解する代謝を助けるビタミンB6、精神の安定や睡眠に深く関わっているセロトニンの材料になるトリプトファン、抗酸化作用のあるビタミンCやポリフェノールも含まれています。

 また、食物繊維やクラフトオリゴ糖、ペクチンなど腸内環境の改善が期待できる成分も豊富。エネルギー補給源としてだけはない注目の栄養成分が凝縮されているのです。夏風邪をひいたときや、夏バテで体力が低下したときなどに、手軽に栄養とエネルギーをチャージできるのが魅力的です。


▲シュガーポットが写真のようにあらわれたら食べごろです!

熱帯生まれのバナナは冷やしすぎに注意!

 バナナの多くはフィリピンなど海外からの輸入品。熱帯原産のため、寒さが得意ではありません。保存の適温は12~15℃とされ、10℃以下では低温障害を起こし、甘くなる前に黒ずんでしまいます。

 バナナの皮の表面には多くの気孔(きこう)があり呼吸をしているため、かたさが残る未熟なバナナは紙袋などに入れて涼しいところで常温保存して追熟を。表面にシュガーポット(茶色い斑点)が出てきたら熟成が進み、食べごろのサインです。熟したバナナは甘みが増すだけでなく、免疫力も高まると言われています。

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