意外と身近にいるのかも!【野生動物・キツネ】の不思議な生態&人との関わり


ピンととがった耳とフサフサのしっぽのキツネは、昔話や絵本にもよく登場するおなじみの動物です。日本にいるキツネといえば、北海道のキタキツネを思い浮かべますが、実はキタキツネ以外にもホンドギツネという種類のキツネがいて、野生のキツネは全国的に生息しています。今回は、キツネがどのように暮らしているのか、意外と知らない生態や人間との関わりなどを掘り下げて紹介します。

キツネってどんな動物?

キツネは食肉目イヌ科の仲間。世界の生息状況を見ると、とても広範囲に分布しています。なかでもアカギツネは世界中の草原や森林、山地に生息し、ヨーロッパやアメリカでも身近なキツネです。寒冷地にはアカギツネが黒色化したギンギツネが住んでいます。また北極にはホッキョクギツネ、砂漠にはフェネックなど、それぞれの環境に適応したキツネの仲間がいます。

イヌ科の中では小柄な方で、すらりとした体に長いしっぽを持っています。しっぽはバランスをとることや、寝るときに体に巻き付けて毛布のように使うことで役立っており、仲間とのコミュニ―ケーションに使うこともあります。鼻先の尖った顔やつり目も特徴です。耳が大きいイメージもありますが、これは種類によって異なります。

日本にいるのはどんなキツネ?

日本にはアカギツネの仲間であるキタキツネとホンドギツネがいます。北海道に住んでいるキツネがキタキツネ、本州、四国、九州に住んでいるキツネがホンドギツネと呼ばれています。

北海道ではキタキツネは身近な野生動物で、民家の庭や畑、観光地に姿を現すこともあります。一方、ホンドギツネは都市部で暮らすことはないため、姿を見かける機会は少ないかもしれません。しかし生息場所は海岸から山までと幅広く、農地や原野、森林などでも暮らしており、春の繁殖期になると川の土手や山の斜面などに長い巣穴を掘り、子育てをします。

関連記事: