アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんは、自治体から発行されている高齢者向けの乗車券を使用中。今使っている乗車券の有効期限が近くなっているため、新しい乗車券も定期入れに入れています。姉・なーにゃんが混乱しないように付箋をつけて管理をしてくれているのですが、その努力も虚しく……あーちゃんは新しい乗車券をハサミで切って捨てようとしていました。すぐに気付いたので、テープで貼り合わせてなんとか使えるようになりましたが、あーちゃんは和暦だけではなく西暦もわからなくなっているようで、ワフウフさんは心配しています。
あえて高いヒールを履いていた!?
月に一度、あーちゃんが診察を受けている糖尿病の先生は、ワフウフさん姉妹よりも早く認知症に気付いて薬を処方してくれた先生です。糖尿病と認知症は関わりが強いからあわせて診ると言ってくれて、お任せしていたのですが「積極的に経過を診て治療する」という感じではありません。そこで、ワフウフさんは姉・なーにゃんとも相談して、思い切って認知症の専門医を受診することに決めたのでした。
あーちゃんには、新しい病院を認知症の病院とは言わずに、足の病院に行くと伝えました。
無事に新しい病院の予約が取れたので、姉が忘れないようにメモを書いて渡しました。
新しい病院に行く前の日は、いつもの病院に行く日です。しかし、姉が朝確認メールを送ってから風呂に入っている間に、あーちゃんから着信が16回……!
そして、こんなメールが届いてしまったのでした。行きません! って、勝手に決めないで……!
慌てて姉が電話をするも、あーちゃんは電話の出方を忘れてしまったらしく、つながりません……。
しばらくして、あーちゃんから電話がかかってきたので、姉が必死に説明しました。
いつもの通院を終えると、新しい病院のことはすっかり忘れていて……。
足元がおぼつかないのは、高いヒール靴のせいだという自覚はあるようです。
足がガクガクする理由を理解して、オシャレを優先していたということ……!?
新しい病院に行くことは、インスリン注射の付き添いに行った姉から話してもらいました。認知症の病院とは言わず、膝に力が入らない状態を診てもらう足の病院だと言うと、あーちゃんも納得。予約が取れたので、日時や乗る電車の時間、待ち合わせ場所を大きく紙に書いてあーちゃんに渡しました。
しかし、これがあーちゃんを混乱させてしまったようで、新しい病院に行けばいつもの病院は不要と解釈してしまい、注射に行かなければならない日の朝、「病院には行きません」というメールが姉に届き、姉は大慌て……。急いで電話をかけるも、電話の出方がわからなくなってしまったらしくつながりません……。
結局、あーちゃんからかかってきた電話で、注射の病院は足の病院(本当は認知症の病院)とは違うことを説明し、なんとか用意をしてもらって無事に注射を受けられましたが、注射を受けるために合流した時点で、新しい病院へ行くことは忘れてしまっていました。でも、なぜか足がガクガクするのは高いヒールの靴を履いているせいかもしれないというのは理解できていたようで、それには姉もビックリです。
--------------
今回はあーちゃんから電話がかかってきたからよかったものの、電話の取り方がわからなくなっているのは困りましたね……。だいぶ混乱はしているようですが、このタイミングを逃すと新しい病院に行くのはどんどん難しくなっていきそうです。専門の病院を受診して、何かいい方向に進んでくれることを祈りたいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
関連記事: