夫婦それぞれのお財布事情。収入・貯蓄額について「予想より少なかった」「通帳残高800円」お金にまつわる悲喜こもごも…

夫婦それぞれのお財布事情。収入・貯蓄額について「予想より少なかった」「通帳残高800円」お金にまつわる悲喜こもごも…

ため息がこぼれる悩み多き「予想より少なかった」のコメント

「朝早く夜遅い仕事なので、収入はそれなりにあると思っていたら、予想より少なくて驚いた…」(ほーほ)

という「収入」に関するコメントは少数派。主に「貯蓄額」や「金銭感覚」に関して、ため息がでるようです。

「結婚後、夫の通帳を見たら残高800円。しかも奨学金の返済がたくさん残っていました。私の貯金で返済して、さぁこれから貯めるぞと思ったら、家のお金を使い果たされた……」(はる)

「知らないローンがたくさんあった……」(デコピン)

「結婚の話が出た頃に夫が新車を購入。1年半後に乗り変えて新車を購入。しっかり貯金をしてるんだなぁ~と思っていたら、ギリギリだった」(あー)

「収入は予想より多かったけれど、貯金ができないパートナー。浪費癖があり、今も金銭面では何かと心配ごとが多い……」(ゆみみん)

「私より収入が少ない夫。それなのに、趣味にかける金額は私より多いことにモヤモヤ。このままではいけないと、家計に協力してもらえるように、収支をしっかり見せたり、小遣い制にしたりしています」(あべちゃん)

「私は自分の貯金は家族のお金として認識していますが(へそくりは別)、夫は『俺のお金から出すよ』など、自分の貯金は自分のものという認識のようで、モヤモヤ」(くまくま)

「夫婦別財布です。夫は貯金がないので本当は財布を一緒にしたい。でも夫の気持ちも大切にしたい」(出戻り@アギ)

何かとモヤるコメントが届きました。
昨今は共働き夫婦が増え、夫婦別財布というスタイルが定着していますが、「別財布でも家計情報はしっかり夫婦で共有を」と、ライフスタイルアドバイザーで1級FP技能士の前田菜穂子さん。何かと心配なパートナーへのアプローチ方法を聞きました。

「まずは大きな出費を見直して、徐々にチリツモの出費にメスをいれましょう」と、FP前田さん

「お金の管理について関心の高いカップルは、お互いの情報をオープンにし、貯蓄も堅実に進んでいるようで、安心しながらコメントを拝見できました。

一方で、お金の管理が甘いパートナーの場合は、『あの出費がなければ』としてモヤモヤするし、行く末も心配になりますよね。ただ、お財布をひとつにすればモヤモヤは解消されるのか?も違うのです。
なぜなら財布のヒモがゆるい人に、日々の生活費や趣味の買い物の一つ一つを『無駄遣い』と、言ってもピンとこないからです。たかが数千円くらいでグチグチ言うな、仕事のストレス解消に必要な出費なんだ、として反感を買うだけ。

モヤモヤをすっきりさせる方法は『家計情報の共有』です。

お金の管理が甘いパートナーには、まず『年間の貯金額・借金額の増減』を示しましょう。そして『増減の個別の理由』を振り返ります。

例えば『一昨年は50万円貯金が増えたのに、昨年は20万円しか増えなかった。その理由は?』として、大きな金額の支出を見直します。

大型家電を買い替えたからだ、車検があったからだ、旅行に行ったからだ、として貯蓄が減った理由がわかってきます。
『では今後は車検のある年の旅行はやめよう』『買い替え用の積み立てをしよう』として、家計の見直しを一緒にすることで、家計情報を共有することができます。
『大きな支出は見当たらない』という場合は『習い事の月謝』『サブスク・定期購入』『外食・飲み会』等にメスを入れます。なんとなく家計に興味を持ってくれたかな?という頃に、『塵も積もれば山となる』類の支出に切り込みを入れていきましょう。

貯金増減のチェックのインターバルを半年、3ヶ月、毎月と縮めていくことで家計管理を実現しやすくなります。
お互いの考えを尊重しながら、無理せず進めてみてくださいね」

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